XMLマスターとは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

XMLマスター資格概要

XMLマスターとは、XML技術における専門的スキルを証明するための認定資格です。この資格はベンダーニュートラルであり、2001年10月に設立されたもので、主にIT系企業や標準化団体が参加するXML技術者育成推進委員会によって運営されています。設立以来、多くの技術者がこの資格を取得しており、2011年にはすでに2万人以上の取得者を輩出しています。

資格の体系

XMLマスターの資格は、2つのレベルから成り立っています。まず、初級者向けの「XMLマスター：ベーシック」と、上級者向けの「XMLマスター：プロフェッショナル」という2段階の認定があります。特に「XMLマスター：プロフェッショナル」は、各専門分野における高度な技術力を認定するためのものです。このプロフェッショナルのカテゴリには、アプリケーション開発とデータベースに特化した2つの試験が用意されています。

XMLマスター：ベーシック

この資格は、XMLに関する基本的な知識や技術を総合的に習得していることを証明します。試験内容には、XMLの基礎知識、ドキュメントタイプ定義（DTD）、XML Schema、XSLT、XPath、名前空間などが含まれています。試験は2005年から出題内容が変更され、現在の形式で行われていますが、旧試験での認定も有効です。

XMLマスター：プロフェッショナル(アプリケーション開発)

この認定は、XMLデータ処理を行うためのアプリケーションやシステム開発に関する知識を評価します。具体的には、XSLT、DOMプログラミング、SAXプログラミング、Webサービスに関する知識が求められます。受験者は、まず「XMLマスター：ベーシック」に合格している必要があります。

XMLマスター：プロフェッショナル(データベース)

この資格は、XMLデータベース及びデータベース技術者向けのもので、XMLDB、XQuery、XPath、XMLデータ構造の設計、ネイティブXMLデータベースでのデータ管理、RDBとの連携といったスキルを認定します。こちらも、まず「XMLマスター：ベーシック」の合格が前提となります。

受験方法

XMLマスターの試験は、コンピュータベーステスト（CBT）形式で提供され、全国各地にある指定のテストセンターで随時受験可能です。現在、試験は「プロメトリック」のテストセンターで実施されています。また、各認定に対する試験は、日本語または英語を選択して受験することができます。

歴史と沿革

XMLマスターは、設立から現在に至るまでにいくつかの重要な変遷を経てきました。2001年にXML技術者育成推進委員会が設立され、同年10月に「XMLマスター：ベーシック」の試験が開始されました。次に、プロフェッショナル試験が2002年に導入され、2005年には試験内容が改善され、現在のV2試験が実施されています。さらに、2007年にプロフェッショナル試験の名称が変更されるなど、時代のニーズに応じて変化しています。

XMLマスター