YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL

SCANDALの『YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL』は、インディーズ時代最後のミニアルバムとしてリリースされました。この作品は、オリコンチャートでは最高217位に留まりましたが、タワーレコードのJ-POPアルバムチャートでは3位にランクインするなど、注目を集めました。

このミニアルバムがリリースされた2008年は、SCANDALにとって飛躍の年となりました。3月には北米、7月にはフランス、8月には香港と、音楽市場で重要な位置を占める地域での大規模イベントへの出演を果たし、彼女たちのグローバルな活動が注目を集めました。これらの海外での活動が、本作の評価を高める一因になったと考えられています。

音楽評論家の間でも、本作は高い評価を受けています。CDジャーナルは、「豪快さと可憐さを併せ持つロックンロールをポップに奏でる。適度に粗さが残るサウンドも魅力の一つだ」と評しており、SCANDALの持つ音楽的な多様性と、インディーズならではの荒削りな魅力が評価されています。

『YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL』には、全4曲が収録されています。

1. 恋の果実
TOMOMIが作詞を手掛け、MASTERWORKSが作曲・編曲を担当。恋の始まりの甘酸っぱさを表現した、ポップでキュートなナンバーです。
2. スペースレンジャー
TOMOMIとHARUNAが共同で作詞し、下畑良介が作曲、下畑良介とMASTERWORKSが編曲を担当。疾走感あふれるメロディーと、宇宙をテーマにした歌詞が印象的な楽曲です。
3. 恋模様
HARUNAが作詞し、MASTERWORKSが作曲・編曲を担当。切ない恋心を歌った、ミディアムテンポのバラードです。HARUNAの表現力豊かな歌声が際立っています。
4. カゲロウ
TOMOMIとMASTERWORKSが共同で作詞し、Jin Nakamuraが作曲・編曲を担当。儚い恋をカゲロウに例えた、叙情的なナンバーです。繊細なメロディーと、切ない歌詞が心に響きます。

『YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL』は、SCANDALのインディーズ時代の集大成とも言える作品であり、彼女たちの音楽的な才能と可能性を感じさせる一枚です。インディーズ時代から、その実力と人気を着実に高めていった彼女たちの軌跡を辿る上で、欠かせない作品と言えるでしょう。

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