Yak-17 (航空機)

ヤク17（Yak-17）

ヤク17は、ソビエト連邦のヤコヴレフ設計局にて開発された多用途戦闘機です。この機体は、元々ヤク15の改良型であるヤク15Uを基にしており、1947年6月に初めて空を飛ぶことができました。その後1948年3月20日に正式にYak-17と改名され、量産体制へと移行しました。

特徴と性能

Yak-17は、設計の元となるYak-3が非常に優れた性能を持っていたことから、高い性能を示しました。ただし、当時の政治的な状況や、より高性能なMiG-15の登場が影響し、ヤク17は航空史の舞台から徐々に姿を消していくことになりました。

それにもかかわらず、Yak-17は相当数が製造され、ソ連国内だけでなく、ポーランドやチェコスロバキアなどにも輸出されました。また、複座型の練習機であるYak-17UTIも開発され、操縦訓練に利用されました。

技術仕様

• - 初飛行: 1947年
• - 翼幅: 9.20 m
• - 全長: 8.70 m
• - 全高: 2.30 m
• - 翼面積: 14.85 m²
• - 空虚重量: 2081 kg
• - 通常離陸重量: 2890 kg
• - 最大離陸重量: 2140 kg
• - 発動機: RD-10A ターボジェットエンジン ×1
• - 出力: 910 kg/s
• - 最高速度: 700 km/h
• - 最高速度（地表高度）: 748 km/h
• - 実用航続距離: 外部燃料タンクなしで395 km、外部燃料タンクありで717 km
• - 実用飛行上限高度: 12750 m
• - 乗員: 1名
• - 武装: 23 mm機関砲NS-23 ×2（弾数60発）

運用国

ヤク17は多くの国にわたって運用されてきました。具体的には、ソ連、ブルガリア、ルーマニア、チェコスロバキア、ポーランド、中華人民共和国が挙げられます。

まとめ

ヤク17は、その優れた基本設計と性能にもかかわらず、MiG-15といったより優れた機体に押されてしまった運命を持っています。しかし、数多くの機体が生産され、さまざまな国で運用されたことから、その存在は日本の航空界にも深い影響を残しました。今ではヤク17は歴史的な機体として、航空ファンや歴史愛好者の間で語り継がれています。

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