Yelp

Yelpとは

Yelpは、Yelp, Inc.が運営するローカルビジネスのレビューサイトです。月間1億人以上のユニークビジターを抱え、ローカルビジネスの広告を主な収益源としています。

歴史

Yelpは、2004年10月にサンフランシスコでウェブサイトを開設しました。PayPalの元従業員であるジェレミー・ストッペルマンとラッセル・サイモンズによって設立されました。当初は電子メールレコメンデーションサービスとして開始されましたが、ローカルサービス市場への研究から現在の形へと発展しました。

設立当初は、MRLベンチャーズというインキュベータのプロジェクトの一つとして始まりました。その後、外部からの出資を受け、2008年にはマンハッタンに東海岸事務所を開設、カナダ、イギリス、スペイン、フランス、オーストリア、オランダ、オーストラリアなど、国際的な展開も開始しました。

2009年にはGoogleから買収のオファーを受けましたが、YelpのCEOがこれを拒否しました。2012年には株式を公開し、同年にはヨーロッパの競合サービスであるQypeを買収するなど、事業を拡大しています。2014年4月には日本でのサービスを開始しました。

製品とサービス

Yelpは、ユーザーがローカルビジネスを検索し、レビューを閲覧・投稿できるサービスを提供しています。検索結果には、ビジネスの評価、レビュー、住所、営業時間、アクセシビリティ、駐車場などの詳細情報が表示されます。ユーザーは、モデレーターの承認を得てビジネスリスティングの更新を手伝うこともできます。

情報はウェブブラウザや携帯ブラウザでアクセスでき、iPhone、iPad、BlackBerry、Android、Palmなどの携帯端末に対応しています。

コミュニティ

Yelpは、ローカルレビューとソーシャルネットワーキング機能を組み合わせることで、ローカルオンラインコミュニティを生成しています。ユーザーレビューは、評判システムを通じて評価され、信頼できるレビュアーを見つけることができます。また、Yelpは「First to Review」という報酬システムを導入し、レビューの投稿を促進しています。

さらに、同社では「エリート」ユーザーと呼ばれる、レビューを多く投稿していて評価の高い登録ユーザーを集めてオフ会を開催することでオンラインコミュニティを強化しています。

コンテンツ

Yelpのサイトは様々な国全体のビジネスをリストアップし、ビジネスやサービスのレビューを許容しています。リストは幅広い種類にわたり、レストランや店といった店頭や医療機関やホテルや文化的会場といったサービスビジネス、教育機関、美術館、公園、教会といった非ビジネス的場所が含まれています。

API

Yelpは、RESTとをベースにしたAPIを公開しています。このAPIを使用すると、ビジネスの詳細なリスト、レビュー、写真、レーティングにアクセスでき、ビジネス情報をウェブサイト、ウィジェット、モバイルアプリケーションに追加できます。

広告プログラム

Yelpでは、検索結果画面や特別なリスト機能を使って広告を掲載することができます。広告主は、メッセージ、ビデオ、写真、スライドショーなどをウェブページに表示させることができます。

評価

Yelpは、レビューの公平性に関して批判されることがあります。嘘のレビューや、広告スポンサー契約を結ぶことで否定的なレビューが隠蔽されるといった指摘もあります。

一方で、顧客の意思決定に与える影響も大きく、Yelpの評価が星3つ半から4つ星に増えると、レストランの予約率が19%増加するという研究結果もあります。

事件

Yelpのユーザーが批判的なレビューを投稿したところ、店主がそのユーザー宅に押しかけるという事件が発生しました。また、オープン前の店に対して否定的な評価が投稿されるといった問題も発生しています。

論争

Yelpは、中小企業から強要かつ詐欺的なビジネス慣行で非難され、集団訴訟を起こされたことがあります。しかし、裁判所はYelpが掲載するユーザーのレビューを選ぶことは、通信品位法で保護されていると判断し、訴訟を却下しました。

また、掲載ビジネス関係者によるレビュアーに対する名誉毀損訴訟も複数件発生しています。

外部リンク

yelp.com
Yelp (@Yelp) - X（旧Twitter）
Yelp (yelp) - Facebook
Yelp (@yelp) - Instagram

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