Yours only,/Lies

m-flo 13thシングル「Yours only, / Lies」：LISA在籍時の最終シングル

2001年10月31日にリリースされたm-floの13枚目のシングル「Yours only, / Lies」は、ボーカルLISA在籍時の最後の作品として知られています。ダブルA面シングルとして発売され、初回生産限定盤と通常盤の2種類が存在します。それぞれのバージョンで収録内容が異なっており、コレクターの間でも人気が高いシングルとなっています。

「Yours only,」：愛と死の叙情詩

「Yours only,」は、ミュージックビデオに葬儀のシーンが登場するなど、曲全体を通して「愛」と「死」という対照的なテーマが描かれています。歌詞の内容は、亡くなった恋人への永遠の愛を誓い、恋人の分まで強く生きていく決意を表現した、切ないバラードです。

楽曲タイトルである「Yours only, 」は、筆記体で書かれたジャケットからもわかるように、手紙の結びの言葉のようなニュアンスを持っています。亡くなった恋人への手紙という解釈もでき、その繊細な表現がリスナーの心に深く響く一曲となっています。

シングルバージョンでは、オーケストラアレンジによる「Yours only, (Symphonic Orchestra Version)」が1トラック目に収録され、アルバム『EXPO EXPO』に収録されていたオリジナルバージョンはカップリングとして収録されています。VERBALのラップパートはなく、LISAのソロボーカルのみで構成された楽曲となっています。ちなみに、m-flo名義のLISAソロ曲は、「Come Back To Me」、「One Sugar Dream」と合わせて3曲のみです。

「Lies」：不倫の苦悩

もう一つのA面曲である「Lies」は、シングル初回生産限定盤にのみ収録されたオリジナル楽曲です。テーマは「不倫」。浮気している恋人への未練と、愛想が尽きない苦悩が歌われています。

この楽曲の注目点は、シングル通常盤には「Lies (Giant Swing Mix)」というリミックスバージョンが収録されている点です。このリミックスは、m-floのアルバム『EXPO EXPO』のリミックスアルバム『EXPO防衛ロボット GRAN SONIK』にも収録されています。オリジナルバージョンとリミックスバージョンでは、VERBALのラップパートのリリックが異なる点も興味深い点です。

さらに、「Lies」のオリジナルバージョンとも言える楽曲が、キーボードマガジン2001年4月号の付属CDに「デモ・トラック(タイトル未定)」として収録されていたという、興味深い歴史も持っています。

「Yours only,」がアルバム『EXPO EXPO』に収録されていたのに対し、「Lies (Original)」はそれまで未発表であったため、この「Lies (Original)」がLISAがm-floとして歌う最後の曲ということもできます。

収録内容

シングルには、初回生産限定盤と通常盤の2種類があり、収録内容は以下の通りです。

初回生産限定盤

1. Yours only, (Symphonic Orchestra Version)
2. Lies（Original）
3. Lies (Giant Swing Mix)
4. Yours only, (Original)
5. Yours only, (Instrumental)

通常盤

1. Yours only, (Symphonic Orchestra Version)
2. Lies (Giant Swing Mix)
3. Yours only, (Original)
4. Yours only, (Instrumental)

このシングルは、LISAのボーカルの魅力が存分に発揮された、m-floの歴史の中でも重要な作品の一つと言えるでしょう。それぞれの楽曲の持つテーマ性と、初回限定盤と通常盤の違いも魅力の一つで、m-floファンには必聴のアイテムとなっています。

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