Leet

leet（リート）とは

leet（リート）とは、主に英語圏のインターネット上で見られる特異なアルファベットの表記法のことを指します。通常は leetspeak（リートスピーク）とも呼ばれ、一般的な英語のかたちから一部のアルファベットを数字や記号に置き換えることで成り立っているのです。元々この言葉は、英語の「elite」（エリート）を変形させ、さらには語頭の「e」を省いた形から生まれた俗語です。日本ではこのスタイルはハッカー語とも関連付けられることが多いです。

表記の特徴

例えば、英語の「Warez」という単語を leet 表記で書くと、「W@rez」や「W4r3z」となるように、特定のアルファベットをその形に似た数字や記号に置き換えます。具体的には、「for」や「to」をそれぞれ「4」や「2」と表記したり、「you」を「u」にしたり、複数形の「s」を「z」に変えるなどの方法があります。また、「cks」や「ks」で終わる単語を「x」に変えることや、意図的に綴りを誤表記すること、さらに大文字と小文字の組み合わせを用いることなど、さまざまなスタイルが存在します。

この表記は遊び心のある表現として使われることが多いですが、同時に警察や著作権機関、あるいは初心者ユーザーの検索を避ける目的でも使用されることがあります。この要素は、リートがその起源を持つ重要な側面でもあると言えるでしょう。

日本におけるリートの利用

日本では、リート表記が使用される機会は限定的ですが、特に一部のオンラインゲームのキャラクター名やメールアドレスなどで見かけることがあります。これは、日本語で文書を記すことが一般的なため、英語表記での使用が相対的に少ないからだと考えられます。ただし、ネットコミュニティの中で「P2P」や「B2B」など、音声的に類似した表記が広く使われているため、リートとは別の動きがあります。

リート表記の具体例

以下に、リートによる表現の具体例を示します。基本的なアルファベットに対するリート符号の対応を見てみましょう。


このように、さまざまな記号や数字の組み合わせにより、一般的な単語がリートに変換されるのです。例えば、「NOW IS THE TIME」は「|\|0\/\/ 15 7|-|3 71|\/|3」といった具合に表現されます。

使用例

リート表記は、特に音楽ゲームの曲名などでもよく見られます。例えば、「COSMIC RAILROAD」が「CO5M1C R4ILR0AD」となり、「MAKE IT BOUNCE」は「M4K3 1T B0UNC3」と表記されます。また、著名な小説『ロードサイド・クロス』では、オンラインゲームの会話内でリートスピークが使用されるシーンがあります。

関連項目

リート表記に関連した表現には、日本語の「クサチュー語」や「ギャル文字」、それにネットスラングなどがあります。また、特定の企業名や用語にリートが使われている場合もあります。リートは、他の記号や略語と同様に、文化を反映したユニークな言語表現であると言えるでしょう。

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