PlayStation Portable go

PlayStation Portable go (PSP go)



PlayStation Portable go（プレイステーション・ポータブル ゴー、略称: PSP go）は、2009年にソニー・コンピュータエンタテインメントが発売した次世代携帯型ゲーム機です。PSPシリーズの一部であり、これまでのUMDドライブを排除したことで、よりコンパクトで軽量なデザインが特徴です。

歴史


PSP goは2009年のE3で発表され、同年10月には北米と欧州で、11月には日本国内での発売が開始されました。発売から1年後の2010年には価格が1万円下がり、2011年には日本国内での出荷が完了しました。

ハードウェア


PSP goは、コンテンツを持ち出す利便性を追求して開発されました。従来のPSPに比べて、以下の点で改良されています。

  • - スリム化と軽量化: UMDドライブを廃止し、本体は50%小さく、40%軽くなりました。液晶も3.8型に縮小。また、解像度は480×272ピクセルを維持しています。

  • - 内蔵ストレージ: 本体には16GBのフラッシュメモリが搭載されており、インターネット経由でソフトをダウンロードして楽しむことができます。このため、ゲームを物理的に交換する必要がありません。

  • - Bluetoothと携帯電話接続: Bluetooth機能が搭載されており、ワイヤレスで音楽を楽しむことができます。また、PS3のコントローラーを使ってゲーム操作も可能です。

ソフトウェアと互換性


PSP goでは、ゲームスリープ機能によってプレイ中のゲームを一時停止し、他のゲームへすぐに移行できる利便性があります。ソフトウェアはインターネット経由でアップデート可能ですが、従来のPSPとは異なるアップデートが必要です。

また、PSNアカウントを共有することで、PSPやPS3からもコンテンツの購入が可能です。ただし、UMDドライブがないため、UMDベースのゲームはプレイできず、既存のUMDソフトをPSP goで遊ぶことはできません。しかし、UMD Passportプログラムによって、UMDを登録するとダウンロード版を割引で購入できる恩恵がありました。

仕様


PSP goの基本的な仕様は以下の通りです。

売上と評価


PSP goは従来型PSPと並行して販売されたため、単純な売上台数の比較は難しいものの、日本では初日の売上が約3万台でした。しかし、UMDドライブが排除されたことにより、既存のユーザーはコンテンツを活用できず、買い替えが進まなかった点が響きました。また、高額な初期価格とオンライン販売の普及が遅れたため、売上は伸び悩みました。

最終的には、PSP goの発売から1年後には販売台数が減少し、2011年4月には出荷が終了。その後、2016年にはサポートも終了しました。

結論


PSP goは、デジタルコンテンツの普及を目指した革新的な製品としてリリースされましたが、UMDドライブ廃止やオンライン依存などの要素が影響し、消費者に広く受け入れられるまでには至りませんでした。それでも、その独自の機能とデザインは、ハードウェアの歴史の中で特別な位置を占めています。

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