あさイチ
『あさイチ』は、NHK総合で2010年3月29日からスタートした、朝の生活
情報番組です。番組は主に、国民の生活に密着した情報を提供することを目的としており、政治、社会問題、芸能、暮らしのヒントなど、多岐にわたるテーマを扱っています。
番組の設立背景
この番組の前は、1962年から
連続テレビ小説の放送が行われており、その後『NHKニュースおはよう日本』や『生活
情報番組』が続けられていました。しかし、出勤時間が早くなっているというNHKの調査結果を受け、NHKは新たに『あさイチ』を立ち上げることを決定しました。これにより、生活
情報番組は新たな形に進化し、
連続テレビ小説の直後に編成される形となりました。
番組内容とスタイル
基盤として
生放送の形式を採用し、高校野球等特定の時期には収録放送が行われることもあります。また、ゴールデンタイムに特別版が放送されることもあり、多様な視聴者ニーズに応えています。この番組では、主に生活情報に加え、社会や政治に関するニュース、この時代ならではのエンターテイメント情報も取り扱い、「生活者の視点を大切にする」を基本テーマとしています。
視聴者層と特長
ターゲット層は、NHK離れが進んでいる40代の主婦を意識しており、スタッフの半数を女性が占めています。番組名は、「最も必要な情報が詰まった市場のような活気のある番組にしたい」という願いから来ているとのことです。このように、視聴者のニーズを取り入れた企画作りがなされています。
キャラクターと演出
番組には、マスコットキャラクターとして「ぶーちゃん」や、その後の「ぶたまん」などが登場します。また、視聴者からの投稿をもとに、感想や意見を番組内で紹介し、双方向のコミュニケーションを大切にしています。特に目を引くのは「朝ドラ受け」という、冒頭で視聴者を引きつけるトークコーナーで、キャスターやゲストが朝ドラの感想を語り合うことで、視聴者との親密さを深める役割を果たしています。
視聴率は高く推移しており、2010年から2018年にかけては同時間帯で1位を維持していました。特に、朝ドラと合わせて視聴する視聴者の多さがその要因とされています。しかし、キャスター交代後には一時的に影響があったものの、2020年中期からは再び安定した
視聴率に戻っています。
収録内容の変遷
番組はこれまでに多くのリニューアルを経ており、セットやテーマソングの変更が行われています。最新のリニューアルは2022年に行われ、デザイン面でも新しいスタイルが反映されています。これにより視聴者の関心を引き続け、新たな視聴者獲得にもつながっています。
結論
『あさイチ』は、生活に役立つ情報を
生放送で提供することで、多くの視聴者に支持されてきました。今後も視聴者のニーズに応えた進化を続けていくことが期待されています。