こんなこいるかな

『こんなこいるかな』は、NHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』の人気コーナーで、1986年4月から1991年3月まで放送されました。このコーナーは、NHKが制作した幼児キャラクターの中で最も成功を収めており、絵本として発行された作品は累計1000万部を超え、多くの子供たちに愛されています。

概要

このコーナーでは、個性豊かな12人のキャラクターたちが様々な挑戦をしながら成長していく様子が描かれています。最初は前期の6人のキャラクターから始まりましたが、1987年には6人が追加され、合計12人のキャラクターが登場しました。すべてのキャラクターの声を、声優の玄田哲章が一人で演じ分け、ナレーションも担当しており、多彩な演技が評価されています。

放送終了後も数回の再放送が行われ、2022年7月には27年ぶりとなるYouTube動画での復活も果たしました。キャッチフレーズ「きみがいるからおもしろい！」は、主題歌の歌詞にも使われています。

キャラクターたち

前期からのキャラクター

- いやだいやだのやだもん: 我儘で自己中心的な性格を持つが、仲間に愛されるキャラクター。極端な我侭で他メンバーから仲間外れにされることも多いが、しばしば和解して遊びに加わる。アニメ版の口癖は「いや～だも～ん」。
- こわがりやのぶるる: 暗闇やお化けを恐れる性格で、物音に敏感。勇気を出して挑戦することもある。彼も笑顔が少ない。
- いたずらっこのたずら: 悪戯好きで、よく仲間に迷惑をかけるが、罰を受けることが多い。賢い一面もある。
- わすれんぼうのぽっけ: 忘れ物ばかりするが、優しさも評価されている。汗をかきやすく、表情によって目の位置が変化する特性がある。
- くいしんぼうのもぐもぐ: ドーナツに強い執着を持つ食いしん坊。食べることに貪欲で、誕生日プレゼントにドーナツがなかった時は大泣きした。
- ちらかしやのぽいっと: 散らかし屋で、遊ぶのが好きだが、掃除も意外と得意。散らかしながら遊ぶ様子が印象的。

後期から追加のキャラクター

- あいでぃあまんのぴかっと: 発明家タイプで、機転が利くがドジな一面も持つ。運動神経も抜群で、リーダー的存在。
- がんばりやのがんがん: 決して屈しない性格で、体力も自慢。器用な面も持ち合わせている。
- まねっこのまねりん: 他のキャラの動きをよく真似して楽しむが、時には周囲から顰蹙を買うこともある。
- しりたがりやのなあに: 調べ物が大好きで、興味を持った物を追求し続ける。少し存在感が薄いキャラクター。
- わらいんぼうのげらら: 笑い声が非常に大きく、楽天的な性格である。しばしば空気が読めない行動をとる。
- いつもしんせつなはっぴ: 誰にでも優しく接し、助け合うことが好きな献身的な性格。

サイドキャラクター

この作品には、徒歩で移動する犬のぺろや猫のみにゃーなど、周囲での普通の性格を持つキャラクターも登場し、12人のメインキャラクターとの関係を強調しています。

音楽と本

オープニングテーマ「こんなこいるかな」など、音楽も多くの親しまれる要素となっています。また、絵本版も様々なシリーズが存在し、子供たちに広がりを見せています。ここに登場するキャラクターは、全て特異な性格と特徴を持つことで、幼児たちに愛され続けています。

このように『こんなこいるかな』は、子供たちに楽しさと学びを提供し、今日でも多くの人々の記憶に残っています。

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