すうぱあかぐや姫

すうぱあかぐや姫

『すうぱあかぐや姫』は、日本の漫画家・室山まゆみによって描かれたギャグ漫画です。この作品は、1987年4月号から1991年3月号までの約4年間、小学三年生に連載されました。単行本は、てんとう虫コミックスから全3巻が発刊され、2018年現在では電子書籍版のみが販売されています。

ストーリー概要

物語は、1000年前に交わされた約束を忠実に守るために、月から地球にやってきたなよ竹のかぐや姫が引き起こす様々な騒動を描いています。彼女は、竹取の翁の子孫にあたる竹取家に無理やり住み着き、地球での日々を楽しむことになります。ギャグ要素が強く、登場人物たちとのコミカルなやり取りが作品の魅力となっている。

主な登場人物

なよ竹のかぐや姫

主人公であり、宇宙から来た神秘的なキャラクターです。彼女は、見た目は子供の少女ですが、実年齢は1000年を超えているとされています。しばしば自分を美女だと思っているものの、実際にはそうではないことが描かれています。彼女は、竹の子ロケットを操り、竹の子を自在に飛ばす超能力や羽衣で空を飛ぶことができますが、失敗することも多く、周りから「アホ」と呼ばれることもあります。特有の話し方があり、語尾に「だぜーい」、「ねい」、「でい」をつけるのが特徴です。また、彼女は常に伝統的な十二単を着用しており、足を出すことは避けています。

竹取ススキ

かぐや姫の住む竹取家の家族で、竹取の翁の弟の子孫です。小学五年生で、最初はかぐや姫を追い出そうとしますが、次第に友達になります。勉強もスポーツも得意ではなく、宇宙からの訪問者に困惑しながらも、かぐや姫を自分にとっての「兄弟のような存在」と感じています。

はまぐり姫

かぐや姫の友人であり、同じ月の住人です。彼女はハマグリ円盤を使って地球を訪れることがあり、少し鈍臭く見られがちですが、異性には意外にもモテる一面を持っています。

アマテラス

月の女神であり、長身の美女です。彼女は、かぐや姫の約束に疑念を抱きつつも、地球行きを許可します。彼女のキャラクターは、物語に神秘的な雰囲気をもたらしています。

ほかのキャラクター

物語には、かぐや姫の幼馴染であるはちかつぎ姫や、火星の住人である桃太郎と金太郎、またスサノオといった個性的なキャラクターたちが登場し、物語を盛り上げます。桃太郎は少し敵対的な立場から友達に、金太郎は間抜けな言動で笑いを誘います。スサノオはアマテラスの弟であり、一筋縄ではいかない関係が描かれています。

書誌情報

『すうぱあかぐや姫』は、てんとう虫コミックスより全3巻が刊行されています。初版は1990年から1991年に出版されており、電子書籍としても入手可能となっています。

この作品は、ユーモアに満ちたキャラクターたちのドタバタ劇を楽しむことができ、読者を笑わせる要素が詰まっています。

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