そのときには:コロナ禍で生まれたゆずのメッセージソング
2020年、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、日本でも緊急事態宣言が発令されました。社会全体が外出自粛や人との接触制限を求められる中、ゆずもアリーナツアー「YUZUTOWN」の延期を余儀なくされました。この困難な状況下で生まれたのが、配信限定
シングル「そのときには」です。
約10ヶ月ぶりの新作
前作
シングル「
GreenGreen」から約10ヶ月ぶりとなる本作は、まさにその時々の思いが凝縮された作品と言えるでしょう。楽曲制作のきっかけは、
北川悠仁が自身のYouTube Liveで披露した、歌詞のない楽曲の断片でした。その後、SNSを通じてファンから「新型コロナウイルスが収束した、“そのとき”にしたいこと」というテーマでメッセージを募集。集まった数多くのメッセージを、北川は一つ一つ丁寧に読み込みました。
ファンの声から生まれた歌詞
当初は、寄せられたメッセージを歌詞に直接繋ぎ合わせていくことを検討していました。しかし、多様なメッセージが寄せられたことから、北川はそれらすべての想いを内包し、自身の解釈を加えた上で「そのときには」という歌詞を紡ぎ出しました。この創作過程は、WEBラジオ番組「Yuzucast」でも語られています。
レコーディングや歌詞の歌い分けの様子など、制作過程も積極的にSNSで発信。ファンとの距離の近さを示す取り組みとなりました。完成した楽曲は「Yuzucast」で初オンエアされ、その後、ミュージックビデオが公開され、配信リリースに至りました。
制限された状況下でのMV撮影
ミュージックビデオは、北川のプライベートスタジオ「STUDIO HOUSE」で撮影されました。感染拡大防止のため、スタッフ数を最小限に抑え、最低限の機材のみを使用。北川と
岩沢厚治は時間差で撮影を行うなど、細心の注意が払われました。MVには、そんな状況下でも音楽を届けるという強い意志が感じられます。
配信ジャケット写真に込められた願い
配信ジャケット写真は、延期となったアリーナツアーのリハーサル風景を切り取った一枚。ツアー実現への願い、そして未来への希望が凝縮された、象徴的な一枚と言えるでしょう。
楽曲情報
「そのときには」は、コロナ禍という困難な状況の中で生まれた、ゆずからの温かいメッセージソングです。ファンの声、そして未来への希望が込められたこの楽曲は、長く人々の心に響き続けることでしょう。困難な時を乗り越え、再び集える日を願って制作されたこの楽曲は、聴く者の心に深く寄り添う力を持っています。そして、この曲は、私たちが未来に希望を持つことの大切さを改めて教えてくれるのではないでしょうか。