それは私です

それは私です

『それは私です』は、1960年3月20日から1968年3月までNHK総合テレビで放送されたクイズ番組です。番組開始当初はモノクロ放送でしたが、1961年4月5日からカラー放送となりました。

概要

番組のオープニングでは、「ここに3人の方がお見えになっていらっしゃいます。その中から、ある特別な経歴をお持ちの1人を見つけていただきたいと思います」という司会者の口上が流れました。毎回、特殊な技能や経験、あるいは珍しい趣味などを持つ人物が、その人物になりすました2人と共に登場します。3人は司会者の問いかけに対し、全員が同じ名前を名乗ります。

次に、司会者が紹介文を読み上げます。紹介文の結びは必ず「〇〇の人〇〇（氏名）それは私です」という形式になっていました。解答者は、3人に対して質問を投げかけ、本物を特定します。なりすましの人物の職業や本名も明かされます。

番組のルールとして、「当然1人は本物なので、その人は知っていることを知らないとか、嘘の答えを回答してはいけませんが、後の2人は当意即妙、何を答えていただいても結構です」と説明されていました。このルールによって、なりすましの2人からは時にユーモラスな回答が飛び出し、視聴者の笑いを誘いました。

この番組のコンセプトは、後に日本テレビで放送された『ほんものは誰だ!』シリーズ（『ほんものは誰だ!』→『推理クイズ・私がほんもの!』→『エッ!うそーホント?』）にリメイクされました。

司会は、1964年度までは当時NHKアナウンサーだった野村泰治が担当し、1965年度以降は初見弘が担当しました。レギュラー解答者は、池部良、安西愛子、曽野綾子といった豪華な顔ぶれでした。

放送時間

金曜 19時30分 - 20時00分（1960年7月 - 1961年3月、モノクロ放送）
水曜 20時00分 - 20時30分（1961年4月 - 1961年6月、ここからカラー放送）
水曜 19時30分 - 20時00分（1961年7月 - 1964年3月）
水曜 20時00分 - 20時30分（1964年4月 - 1965年3月）
土曜 19時30分 - 20時00分（1965年4月 - 1966年3月）
土曜 20時00分 - 20時30分（1966年4月 - 1966年12月）
土曜 21時00分 - 21時30分（1967年1月 - 1967年3月）
土曜 20時45分 - 21時30分（1967年4月 - 1968年3月）

外部リンク

* それは私です - NHK放送史 （1962年の放送。日本初の女性検事（門上千恵子）の本物を当てる回）

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