ちばぎんカップ

ちばぎんカップ：千葉ダービーを彩る開幕前の一戦

ちばぎんカップは、Jリーグに所属するジェフユナイテッド市原・千葉（以下、ジェフ）と柏レイソル（以下、レイソル）が、シーズンの幕開けを前に激突するプレシーズンマッチです。長きにわたり、千葉県を代表する両チームが対戦する「千葉ダービー」として、多くのサッカーファンに親しまれています。試合は原則として、両チームのホームスタジアムで交互に開催され、千葉銀行グループが冠スポンサーを務めています。

大会の概要

1995年、レイソルがJリーグへ昇格したことを記念し、初の「千葉ダービー」が実現。同年3月5日に第1回大会が市原緑地運動公園臨海競技場で開催されました。この試合は、ピエール・リトバルスキー選手の引退試合も兼ねて行われ、以降、両チームはシーズン開幕前の恒例行事として、ちばぎんカップを戦うようになりました。

プレシーズンマッチでありながら、90分で決着がつかない場合はPK戦を行い、勝者を決定するという特徴があります。この勝負へのこだわりが、試合をより一層盛り上げます。

2010年には、長年の貢献に対し、Jリーグから千葉銀行へ感謝状が贈られました。これは、ちばぎんカップが地域サッカーの振興に大きく貢献していることの証と言えるでしょう。

過去の中止と特別番組

過去には、2度の中止がありました。2015年は、レイソルのAFCチャンピオンズリーグ出場に伴う過密日程のため、開催が見送られました。また、2021年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となっています。

大会が中止となった際には、代替として特別番組が放送されました。2015年には、過去の大会を振り返り、両チームのシーズン展望を語る番組が、2021年には、両チームの選手が出演する番組が放送され、ファンを楽しませました。

メディアでの展開

試合の模様は、千葉テレビ放送（チバテレ）で毎年放送されています。当初は録画放送でしたが、近年では生中継されるようになり、臨場感あふれる映像が届けられています。また、スカパー!でも放送され、より多くのファンが試合を楽しめるようになっています。

その他の取り組み

2008年からは、地域貢献とフットサル普及のため、「フットサルちばぎんカップ」が開催されています。この大会も千葉銀行が特別協賛し、一般から参加チームを募ることで、地域全体のスポーツ振興に貢献しています。

ちょっとしたジョーク

サッカーファンの間では、「ちばぎんカップはFIFAワールドカップ、UEFAチャンピオンズリーグと並ぶ世界三大カップの一つ」というジョークが語られることがあります。もちろん公式なものではありませんが、このジョークからも、ちばぎんカップが多くの人に愛されていることが伺えます。

大会結果

対戦成績は、ジェフユナイテッド市原・千葉が11勝、柏レイソルが18勝です。PK戦では、ジェフが4勝1敗と勝ち越しています。

最後に

ちばぎんカップは、単なるプレシーズンマッチに留まらず、千葉県のサッカー文化を育む重要な役割を担っています。両チームの熱い戦いを通じて、地域全体が盛り上がりを見せる、そんな魅力的な大会です。

もう一度検索