のぞき部屋

のぞき部屋についての詳細

のぞき部屋（のぞきべや）は、日本の風俗店の一形態であり、「ニュー風俗」の一種とされています。この業態の特徴は、中央に舞台があり、その周囲に個室が並んでいるところです。顧客は個室からマジックミラー越しに舞台でのパフォーマンスを楽しむことができます。

発祥と歴史

のぞき部屋は1981年2月に大阪で始まりました。当時、風俗評論家たちはその形式を「額縁ショー」のノスタルジアとして位置づけましたが、やがてこの形態はファッションヘルスの原型とも見なされるようになりました。当初、のぞき部屋は社会の風俗の変遷を映し出すものとして注目を集め、店舗数も増加しました。

店舗の構造とサービス

店舗に入ると、中央には大きな舞台が設置され、その周囲に個室が配置されています。入場料を支払った顧客は、個室からマジックミラーを通して、パフォーマンスを行う女性たちを鑑賞できます。マジックミラーにより、個室から舞台は見えるものの、舞台から個室内は見えない工夫がされています。また、個室内にはティッシュが用意されており、顧客は自らの快楽を追求することができます。

時折、個室に設置された電話機を用いて、顧客と踊り子がコミュニケーションをとることができるシステムも整えられています。さらに、追加料金を支払った顧客は、仕切りに開けられた小さな穴を通して踊り子に触れたり、逆に踊り子からの体の接触を受けるサービスも存在するようです。

風営法の影響

1984年8月には風営法が改正されたことで、店舗数は減少しました。近年では、インターネットを利用したライブカメラやチャットサービスが新たに登場し、のぞき部屋のスタイルをオンラインで楽しむことができるサイトも増えています。これにより、様々な新しいサービスが誕生し、それぞれのスタイルが提供されています。

女子高生の「のぞき部屋」

2010年末から神奈川県や東京都では、18歳未満の女子高生を従業員とした新型ののぞき部屋が営業を開始しました。この形態では、女子高生たちが集まった大部屋が中央に設置され、顧客はその周囲の個室からマジックミラー越しに彼女たちを鑑賞します。ここでは、従業員が着衣をした状態で、客が指名料金を支払った際、指定された女子高生が客の前で数分間座る形式で、下着の視認が可能になるという仕組みがあります。

このスタイルは、女子高生にとっては手軽に収入を得る手段となり、一日に一万円以上稼げることから人気を博しました。しかし、顧客側からの行為が女子高生側からも見えることが問題視され、2011年4月には横浜の店舗が摘発される事態が発生しました。この摘発は、風営法が直接適用できなかったため、労働基準法の観点から行われました。

法改正と現状

2011年10月には、神奈川県で青少年保護育成条例が改正され、性的なサービスを提供しないものの、着衣の下着や水着を見せる営業形態が有害施設として指定されることが明確化されました。この改正により、販売対象が18歳未満である場合に対する規制が強化され、風俗業界における取り扱いが厳格化されています。現在も、18歳以上の従業員が雇用できる環境下で、のぞき部屋の文化は残り続けています。

もう一度検索