のぼりべつクマ牧場

のぼりべつクマ牧場の紹介

のぼりべつクマ牧場は北海道登別市の登別温泉町に位置する、クマを中心に展示する動物園です。この施設は1958年に開園し、エゾヒグマをはじめとするさまざまなクマを観察し、保護することが目的です。また、ヒグマ博物館とアイヌ資料館を併設しており、ユニークな体験を提供しています。

施設の概要

登別温泉からロープウェイで約7分のところにある四方嶺の山頂付近に、クマ牧場の主要な展示場があります。ここにはヒグマの第1牧場と第2牧場、アイヌ文化を紹介するユーカラの里やヒグマ博物館、展望台など、多彩な展示が整備されています。特に、ヒグマ博物館では、各世代の剥製や骨格標本、クマに関する貴重な資料が約500点展示されています。特に注目されるのは、生後1日目の赤ちゃんヒグマの展示です。

また、ユーカラの里では明治初期のアイヌの生活様式を再現し、アイヌ文化の体験学習の場ともなっています。園内では、アイヌ文化の伝承者が常駐し、来園者に対して貴重な文化遺産について解説が行われます。

クマの展示とアトラクション

のぼりべつクマ牧場では、クマを簡単に観察できるのが特徴です。飼育されているヒグマは、数頭がボスシステムを形成し、歴代のボスの記録も継承されています。1964年から始まったこのシステムは、群れの安定を保つための重要な要素とされています。特に16代目のボスである「マツ」は長い期間ボスとしての座を維持したことで知られています。また、施設内では「NKBセンタークマ総選挙」のようなユニークなイベントも行われ、来園者とのインタラクションを楽しむことができます。

どんぐり割引と訪問者への特典

毎年秋の期間中には、来園者が持参したドングリの重さに応じて入園料が割引されるというユニークなサービスも行われています。この取り組みは、クマたちに秋の特別な食物を提供する目的で実施され、毎年多くのドングリが集まります。

ロープウェイとアクセス

ロープウェイは登別温泉の観光資源として非常に重要な役割を果たしています。標高550mの山頂までの約1300mを結ぶこのロープウェイは、1957年に開業しました。アクセスの良さから、多くの観光客が訪れ、周囲の自然と共にクマを観察することができます。

環境保護活動

のぼりべつクマ牧場は、自然環境の保護にも力を入れており、周囲は支笏洞爺国立公園です。野生の鳥類や四季折々の自然を楽しむことができるエリアでもあります。来園者が多くの動物を観察、体験できることから、自然と生き物の大切さについて学ぶ場ともなっています。

このように、のぼりべつクマ牧場はクマ観察だけでなく、アイヌ文化や地域の自然環境についても多くの知識を得られる貴重な場となっています。北海道の自然を満喫しつつ、クマたちとふれあえるこの場所を訪れてみてはいかがでしょうか？

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