みちのくプロレス

みちのくプロレスの概要

みちのくプロレスは、東北地方を拠点に活動するプロレス団体で、地域に根ざしたスタイルが特徴です。この団体は、ザ・グレート・サスケによって設立されました。設立当初から、地方の小規模な会場での試合を重視し、会場使用料の低さと、娯楽が限られた地域で潜在的な観客層をターゲットにした経営戦略が展開されました。つまり、プロレスを通じて地域の活性化を図っています。

コンセプトと特徴

選手やスタッフが自ら試合の宣伝から会場設営、グッズ販売まで手掛ける「手作りプロレス」というスタンスを大切にし、経費を抑えることに成功しました。たとえば、初期の道場はザ・グレート・サスケの実家の納屋を利用することで、支出を最低限に抑えました。これにより、試合の集客人数が200～300人程度でも利益を上げるという独自のビジネスモデルが形成されたのです。

また、サスケ自身は常にマスク姿で活動しており、これによって話題性を生む効果もありました。マスコミへのアプローチにも積極的で、広報活動にも多くの力を注いでいます。

ルールの特徴

みちのくプロレスでは、メキシコのルチャリブレのスタイルを取り入れています。そのため、いくつかの独自ルールが設けられています。例えば、リング周辺には衝撃吸収用のマットが敷かれておらず、場外に出た選手が投げ技を受けると大きなダメージを負う危険があります。また、タッグマッチにおいては、場外に出た選手が控え選手にタッチしなくても、リングに入る権利を得るルールもあります。これは、試合の流れをよりスピーディーに保つための工夫です。

歴史の歩み

1992年にザ・グレート・サスケがユニバーサル・プロレスリングを退団し、岩手に設立したのが始まりです。初戦が行われるまでの経緯や、旗揚げ戦の成功も合わさり、その後、新日本プロレスとの関連性が強まりました。プロレスの人気が高まるにつれて、みちのくプロレスも全国区の知名度を得ていきます。

しかし、1997年には主要選手が続々と退団する状況が見られるなど、厳しい時期もありました。とはいえ、2011年の東日本大震災後も活動を続け、被災者との交流を持つなどしながら、地元を支え続けています。

主要興行と大会

みちのくプロレスでは、冬季に東京や愛知などで開催する「出稼ぎシリーズ」、タッグマッチのトーナメント「みちのくふたり旅」、覆面レスラーによるリーグ戦「ふく面ワールドリーグ戦」など数多くのイベントを展開しています。これらは観客の人気を集め、地域の皆さまにプロレスの魅力を提供しています。

所属選手

団体には、ザ・グレート・サスケの他にも多くの人気選手が在籍しています。選手たちはそれぞれ個性的なスタイルを持ち、試合を通じて観客を魅了しています。また、レフェリーやリングアナウンサーといったスタッフも重要な役割を果たしています。

まとめ

みちのくプロレスは、地域密着型の団体として、観客との距離が近いプロレスを提供しています。レスラーたちの熱い戦いと、アットホームな雰囲気が魅力的なこの団体は、今後の展開にも期待が持てるでしょう。

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