みんなのニュース

みんなのニュース

『みんなのニュース』は、フジテレビ系列（FNN）の夕方ニュース番組で、2015年の3月30日から2018年の3月30日まで放送されました。番組は平日の午後に生放送され、視聴者に分かりやすく、重要なニュースを伝えることを目的としていました。

この番組のスタートは、1998年から放送されていた『FNNスーパーニュース』の後継として位置付けられています。FNNの報道番組の大規模なリニューアルの一環として、放送時間を3時間10分に拡大し、フジテレビの平日午後帯に「大型生放送ゾーン」を設けるという試みが行われました。これにより、主要な報道番組を強化することを目指しました。当時のフジテレビの社長であった亀山千広氏は、午後の報道・情報番組の充実を強調し、キャッチコピー「午後が変わる LIVE!」と共に両番組を宣伝しました。

『みんなのニュース』は、これまでの「映像でのインパクト」から、より具体的にニュースを解説し、理解しやすさを重視する方針に転換されました。この変化の背景には、インターネットの普及により、情報が断片的に流通している現状があり、視聴者に対する説明責任を果たすことが求められるようになったためです。番組開始時、報道局編集長の青木良樹は、伊藤アナウンサーが重要なニュースを徹底的に解説し、視聴者が夕方のひとときを楽しむ空間を提供すると述べていました。

形式と内容の変遷

番組の内容やメインキャスターについては、多くが前身の『スーパーニュース』から引き継がれました。生放送番組典型のスタイルを保ちつつ、情報提供の方法を進化させていきました。特に、番組は全国28局で放送され、視聴者に広く受け入れられましたが、関西テレビとテレビ静岡は特定の時間帯での未ネットがあり、地域の視聴者を考慮した編成が必要でした。

2016年4月からは、16時台に『みんなのニュース Hop!』としてリニューアルされ、若手男性俳優を日替わりで起用し、バラエティー要素を取り入れる形に変わりました。しかし、重要なニュースが発生すると、通常の報道スタイルに戻り、臨時対応も行われました。

その後、2017年9月29日にはメインキャスターが交代し、新たなキャストによるリニューアルが実施され、視聴者の新たな関心に応える試みが続けられました。

視聴率と評価

視聴率は放送初期から低迷しましたが、時折ある重大ニュースや特集などで視聴者の興味を引くことで一部地域では高視聴率を記録することもありました。とりわけ、東京都知事関連の緊急報道では高い数字を記録し、一時的な好調を見せました。

放送終了と後継

2018年3月30日に放送を終了し、翌月から新たに『プライムニュース イブニング』がスタート。キャスターには倉田大誠や反町理が起用され、新たなニュース番組としての役割を引き続き果たしています。

『みんなのニュース』は、視聴者により良い情報を提供することに挑戦し続けた点で、重要な存在だったと言えるでしょう。

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