むこうぶち

『むこうぶち 高レート裏麻雀列伝』

概要

『むこうぶち 高レート裏麻雀列伝』は、日本の著名な麻雀漫画で、作者は天獅子悦也、及び協力を受けた安藤満（後にケネス徳田）が闘牌協力を行っています。1999年に『近代麻雀オリジナル』で連載が開始され、数年後には『近代麻雀』に移行。その後も連載は現在進行形です。漫画の内容は、主に高レートの賭け麻雀を舞台に、さまざまなキャラクターの内面や背景を描いています。特に、スピンオフ作品として『むこうぶち外伝 EZAKI』や『レッドドッグ ノガミの秀』、さらに『お疲れ様です後堂さん』など、関連作品も多く展開されています。

作品の特徴

本作は、他の麻雀漫画が勝者の視点から描かれることが多いのとは対照的に、敗者たちの視点から物語が展開される点が大きな特徴です。本作の真の主人公たちは、高レート麻雀の場に集う様々な理由を抱えた人々であり、彼らの闘いの行方を見届ける観戦者たちでもあります。特に、傀と呼ばれる強力な対戦相手に敗れ去っていく様子は、リアルでドラマチックに描かれています。

ストーリー

1980年代、バブル経済の最中の東京が舞台となっています。市中の雀荘では満足できない人々が集まり、高レートの麻雀に挑んでいます。この作品に現れる「傀」は神出鬼没な一匹狼で、その名は「人鬼」に由来し、賭け麻雀で競い合う相手を容赦なく打ち負かします。

また、傀はその強力な打ち筋だけでなく、相手の内面までも見通すような能力を持ち、勝負を通じて敵対者の心を揺さぶります。麻雀の展開には計算と心理戦が絡まり、そのデリケートなバランスの中で濃密なドラマが展開されていきます。

登場人物

傀（カイ）

謎の麻雀打ちであり、その強さは魔物じみています。対局を通じて彼の打ち筋や少しずつ見えてくる彼の内面は、他のキャラクターとの対比を描き出します。傀の冷静さと傲慢さ、時には相手を敬う一面も描かれ、読者に深い印象を残します。

及川 勝依（おいかわ かつより）

大企業の会長であり、傀を自分のアイドルと見なす大物キャラクターです。傀とつながりがある数少ない人物であり、彼の対局を観戦し、麻雀を通じた人生のドラマを読み取る存在です。

水原 祐太（みずはら ゆうた）

元競技麻雀プロの青年であり、傀との対戦を通じて成長し続ける役どころです。彼の物語は多くの読者に感情移入させる要素があり、彼の旅路を追うことができます。

結論

『むこうぶち 高レート裏麻雀列伝』は、その斬新な視点と、強いキャラクターたちが織り成す複雑な人間ドラマによって、読者を引き込む作品です。麻雀という競技の奥深さを理解しつつ、各キャラクターの思いや運命に触れることで、新たな視点で楽しむことができる作品です。

もう一度検索