よしもと浅草花月

よしもと浅草花月の歴史と魅力

概要

よしもと浅草花月（よしもとあさくさかげつ）は、東京都台東区の雷5656会館で2006年から2015年にかけて定期的に行われていた演芸興行です。この劇場は、吉本興業による60年ぶりの浅草での復活公演を意味し、多くの芸人たちが披露する場となっていました。

浅草での吉本興業の歴史

吉本興業は、戦前から東京や横浜で多くの寄席や劇場を経営しており、1935年には浅草公園六区に「浅草花月劇場」をオープンしました。この新たな演芸興行「吉本ショウ」は注目を集め、以後、浅草は吉本興業にとって重要な地盤となります。しかし、戦後には「浅草グランド劇場」として洋画主体の映画館に転身し、その後は女剣劇や邦画の上映を経て、1985年に閉鎖されました。

復活の舞台

2006年、吉本興業は雷5656会館のトキワホールを借りて、再び浅草での演芸公演をスタートさせました。この時点で、芸人たちが集う新たな舞台が復活し、年配者から若者まで幅広い客層を惹きつけました。

トキワホールは客席325席で、主に1階に286席、2階には39席あります。ステージは広く設計されていますが、客席が比較的狭いため、観客は芸人の表情を間近で見ることができるのが大きな魅力の一つでした。特に、吉本の劇場の中でも、客層の年齢は高めであったのが特徴的です。

放送とイベント

また、毎月第4土曜日の深夜3時からはニッポン放送の「オールナイトニッポンR よしもと浅草花月」が放送され、全国のリスナーに笑いを届けていました。このように、浅草花月はただの演芸興行にとどまらず、ラジオ番組を通じて多くのファンと繋がりを持つ場でもありました。

多彩な出演者

公演には、若手からベテランまでの芸人が集結し、漫才や落語、新喜劇を含む多様な演目が披露されました。特に他の吉本興業の劇場と比べて、多事務所からのお笑い芸人も多く出演したことが特徴です。例えば、コント山口君と竹田君やビートきよし、猫ひろしなど、様々なスタイルのお笑いが楽しめる場となりました。

おわりに

よしもと浅草花月は、伝統ある浅草の地に新たな演芸の息吹を吹き込んだ場所であり、その多彩な出演者やユニークなイベントは、観客にとって忘れがたい素晴らしい時間を提供しました。2015年の終了までに、多くの人々に笑いと楽しさを届けたこの劇場の存在は、浅草の文化に新たなページを加えました。

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