よしもと男前ブサイクランキング

よしもと男前ブサイクランキングの歴史と特徴

よしもと男前ブサイクランキング（よしもとおとこまえブサイクランキング）は、吉本興業が発行する月刊誌『マンスリーよしもと』で、2000年から2015年にかけて毎年発表されていた、吉本のお笑い芸人たちの「顔」を評価するユニークなランキングです。このランキングは、ただの顔の美しさを競うものではなく、笑いにおいても重要な要素となる見た目を視覚的に楽しむことを目的としていました。

このランキングは、同誌に添付された応募はがきや携帯サイト、または劇場に設けられた投票箱を通じて集められた票によって決定されます。また、男前ランキングやブサイクランキングのほかに、「抱かれたいランキング」や「気持ち悪いランキング」などもあり、さらに2010年には女芸人版も新たに設立されるなど、内容が多様化していきました。具体的には、「べっぴんランキング」や「ぶちゃいくランキング」といった名が登場し、芸人の魅力を幅広く捉えることに成功しました。

このランキングは2000年2月号（NO.228号）の『マンスリーよしもと』に始まりましたが、その後の『マンスリーよしもとPLUS』では毎年3月号で結果が発表されるようになりました。しかし、2013年に『マンスリーよしもとPLUS』が休刊となったことで、以降は劇場やウェブサイトを通じた投票に移行し、その結果を反映したムック本『よしもと男前ブサイク芸人グランプリ』が発売されることとなりました。のちに、2016年から2018年には上方漫才協会大賞における部門賞として「よしもと漫才劇場男前ブサイクランキング」が設立され、ここでも観客の投票によって結果が決まる形式となっていました。

よしもと男前ランキングが廃止された理由については、2015年度に男前ランキングで1位を獲得した向井慧（パンサー）が「誰も興味がなさすぎて、廃止になった」と率直に語っています。こうした中でも、2019年にはかつて殿堂入りした芸人たちも含めたランキングが復活し、再び注目を集めることとなりました。これにより、ランキングは単なる顔の美しさの競争を超え、文化的な要素を含む一大イベントとしての地位を確立しました。

特定の年から抜粋したランキングの結果も大いに賑わいを見せ、テレビ番組としても『マンスリーよしもとTV 3月号「2007年ヨシモトの男前って誰だ!?」』が2007年3月4日に放送され、これにおいては殿堂入りを果たしたチュートリアルの徳井義実がナビゲーターを務めました。このように、視覚や風貌を楽しむだけでなく、エンターテイメントの一環として位置づけられたこのランキングは、多くのファンを魅了し続けているのです。

まとめ

要するに、よしもと男前ブサイクランキングはただの評価にとどまらず、吉本芸人たちの個々の魅力を引き出す重要な役割を担っていました。その変遷や発展を見守ることで、ファンは芸人たちの異なる一面を楽しむことができ、今なお多くの人々に愛され続けています。

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