るるぶ

旅行ガイドブック『るるぶ』の概要

『るるぶ』は、株式会社JTBパブリッシングが発行する人気の旅行ガイドブックシリーズで、初めて登場したのは1973年です。このシリーズは、特に「るるぶ情報版」として知られ、多様な地域やテーマに基づいた情報を提供しています。1984年にはガイドブックとしての発行がスタートし、以降、多くの号が刊行され続けています。

歴史と発展

最初の雑誌版『るるぶ』は、JTBパブリッシングの前身である日本交通公社出版事業局が発行した雑誌『旅』の別冊として登場しました。1976年には月刊誌に移行しましたが、1989年に休刊しました。その後、ムック形式の『るるぶ情報版』が1984年に初めて発行され、その後、次々と新しい地域の情報が追加され、2010年には通巻4,000号を達成しました。この際、ギネス世界記録に認定され、旅行ガイドシリーズとしての地位を確立しました。さらに2016年には通巻5,000号に達し、根強い人気を誇っています。

発行スタイルと内容

『るるぶ情報版』は、通常、1年から2年ごとに更新され、日本各地の観光地、宿泊施設、交通手段などの詳細な情報を網羅しています。国内版の他にも、海外旅行向けのガイドや特定の目的に特化した版、例えばドライブや文化的なスポットに焦点を当てた版も存在します。さらに、特定の地域に特化したガイドもあり、東京都の各区版なども発行されています。

デジタル展開

『るるぶ』は電子書籍にも対応しており、2011年には初のデジタル版となる『るるぶ京都'11 - '12』を発売しました。このデジタル版は、iPhoneやAndroid端末向けに提供され、ユーザーがいつでもどこでも旅行情報にアクセスできるようになっています。

特殊形態とシリーズ

また、『るるぶ』の中でも特にユニークな形態のものに「ポケットるるぶ」があります。これはニンテンドーDSiウェアとして提供され、2010年までに複数の地域版が配信されましたが、時間の経過とともに配信が終了しました。さらに、主要な観光地については無料で手に入る「るるぶFREE」も発行されており、観光情報センターや鉄道会社の車両などで配布されています。

るるぶの命名の由来

『るるぶ』という名称には特別な由来があります。創刊前年の1972年、当時の日本交通公社出版事業局が新しい雑誌の名称を募った際に生まれたもので、「見る」「食べる」「遊ぶ」という、旅行の楽しみを象徴するテーマから考案されました。本来は「見る」「着る」「遊ぶ」をテーマとしたが、最終的には「見る」「食べる」「遊ぶ」に落ち着きました。

結論

このように、『るるぶ』は長い歴史を持ち、旅行者にとって必要不可欠な情報を提供するガイドブックシリーズとして、多くの人々に支持されています。これからの旅行計画を考える際にも、ぜひ一度手に取ってみてください。

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