アイメイト協会

公益財団法人アイメイト協会について

公益財団法人アイメイト協会は、日本における盲導犬事業の発展を支えてきた団体であり、視覚障害者の生活を支援する活動を行っています。この協会は、盲導犬の育成と訓練を中心に、視覚障害者に対する歩行及び日常生活指導を提供し、さらに歩行指導員の養成も行っています。また、社会への啓発活動にも力を入れ、盲導犬や視覚障害者に対する理解を広める努力をしています。

歴史の始まり

アイメイト協会の起源は1948年に遡ります。創設者である塩屋賢一氏が盲導犬の育成に関する研究を開始し、1950年には自宅で「日本盲導犬学校」を設立しました。1957年8月、彼は国産第1号の盲導犬「チャンピイ」を育成し、盲導犬育成の重要な一歩を踏み出しました。

協会の活動は続き、1972年には「財団法人 東京盲導犬協会」として法人化されました。この法人は、特に東京都やその他の自治体からの支持を受けて、盲導犬に関する業務を拡大していきました。

盲導犬の育成から社会貢献へ

アイメイト協会では、盲導犬の訓練だけでなく、視覚障害者への盲導犬の提供も行っています。その際、対象者には盲導犬を使った歩行訓練が施され、日常生活におけるアドバイスも提供されます。また、歩行指導員の養成も重視しており、高い専門性を持った指導者を育成しています。

さらに、アイメイト協会は盲導犬や視覚障害者の社会的地位向上を目指し、パンフレットや手記の出版、見学会、体験活動などを通じて啓発活動を行っています。特に、アイメイト協会から生まれた盲導犬を「アイメイト」と呼び、その存在を広く知らしめる努力をしています。

圧倒的な盲導犬送出実績

2007年4月に、アイメイト協会は1,000組を超える盲導犬と視覚障害者のペアを送り出した実績を持っています。この数字は、当時日本盲導犬協会によって提供された盲導犬の数を大きく上回るものであり、日本で最大の盲導犬育成団体としての地位を確立しました。また、1頭の育成にかかる費用も約608万円であり、他の団体と比較しても非常に効率的な運営が行われています。

これからの展望

アイメイト協会は、これからも盲導犬の育成と視覚障害者の支援を通じて、障害者がより自立した生活を送れるよう、また、地域社会での理解が深まるよう取り組み続けます。所在地である東京都練馬区には視覚障害者を対象とした歩行訓練センターも設立され、さらなる活動が期待されています。

所在地

公益財団法人アイメイト協会は、東京都練馬区関町北にあります。社会全体での理解が深まることを願い、地域のサポートと共に成長し続ける団体です。

もう一度検索