アカシックリコード

アカシックリコード（Akashic Re:cords）

『アカシックリコード』は、スクウェア・エニックスとKADOKAWAが手を組んで制作したスマートフォン向けのRPGです。このゲームは、2016年11月10日にサービスが開始され、約10ヶ月後の2017年8月31日にサービスを終了しました。基本プレイは無料で、アイテム課金制が採用されていました。

ゲームの概要

本作は完全新規のIP（知的財産）であり、原作には作家の水野良が関わっています。ゲームのテーマは「書物」と「召喚」に基づいた現代劇ファンタジーで、プレイヤーは物語の中で様々なキャラクターを召喚し、戦うことが求められます。また、ゲームに合わせて水野による小説版も出版され、多くのファンに支持されました。

ストーリーとゲームシステム

物語の舞台は、「悪魔の書架」と呼ばれる場所。ここは人類が生み出した全ての物語を保管する役割を持つ、どうやら悪魔が支配する場所です。しかし、ある日、「紙魚」と呼ばれる謎の存在がその物語に侵入し、次々と壊していきます。これに対抗すべく、本の悪魔は才能を持つ人間と契約し、紙魚との戦いに繰り出すことになります。

主人公と仲間たち

プレイヤーは、悪魔の書架で選ばれた少年を操作します。この少年は、他のクリエイターとは異なりキャラクターを直接生み出すことができませんが、全ての物語に共感する能力を持っています。そのため、存在する全ての物語のキャラクターを召喚することができ、物語を解決に導く役割を果たします。小説版では主人公の名前は片倉彰文となっており、物語に深みを与えています。

また、彼の仲間である甲斐浩太郎や鳳かりん、渡藤助など、様々な背景を持つキャラクターたちも登場し、それぞれが物語の鍵を握っています。

キャラクターと召喚のシステム

ゲームの特徴的な要素の一つが、プレイヤーが物語から召喚したキャラクターを使役できることです。これらのキャラクターは、ラノベ、乙女、SF、ホラー、ミステリー、ファンタジーの六つのジャンルに分かれており、クリエイターの解釈によって異なる見た目や能力を持っています。特に、主人公が初めて召喚するキャラクターであるライラは、記憶を失った少女であり、プレイヤーにとっての大きなガイドとなります。

用語集

• - 悪魔の書架：人類の物語を保管する場所で、見かけ上は小説投稿のウェブサイトとして機能しています。
• - 紙魚：物語を感染させる謎の存在で、居場所を侵食していく存在です。
• - クリエイター：紙魚を敗北させるために、物語のキャラクターを召喚して戦う存在。

付随コンテンツ

本作に関連する様々なコンテンツも作られています。小説版は2016年11月から2017年6月まで連載され、特に短編やキャラクターファイルも同時に公開されました。また、4コマ漫画『あかるっくいこぉず』や、他の漫画作品も展開され、多様なメディアでファンに楽しまれました。

終わりに

『アカシックリコード』はその独創的なストーリーと多彩なキャラクターによって、多くのファンに愛された作品です。その斬新なアプローチは、今後のRPG作品にも影響を与えていくことでしょう。

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