アクロス福岡

アクロス福岡の概要

アクロス福岡（アクロスふくおか）は、福岡県福岡市中央区天神一丁目に位置する官民複合施設です。この施設は福岡県国際文化情報センターという公的な役割と、オフィススペースや商業施設を含む民間機能を併せ持ち、1995年に開業しました。管理運営は公益財団法人アクロス福岡とエイ・エフ・ビル管理株式会社が行っています。

施設の目的と設計

アクロス福岡は、福岡の新たなランドマークとして、国際的な文化交流の拠点を目指して設計されました。旧福岡県庁の跡地に建てられ、隣接している天神中央公園と一体となった美しい景観が特徴です。施設全体は自然との共生をテーマにしており、心を和ませる空間を提供しています。特に注目すべきは、南側に広がる段状のステップガーデンで、これは「山」をイメージした大規模な屋上緑化であり、公園と調和しています。

また、最上階の展望台からは四季折々の植物を楽しむことができ、来訪者は豊かな自然を満喫できます。施設内では5階から1階まで流れる滝があり、この水の流れが訪れる人々に心地よい音を提供してくれます。特に1996年には、BCS賞（建築業協会賞）を受賞し、その独自のデザインと機能性が評価されました。さらに2010年には、生物多様性保全に貢献する企業の緑の100選に選出されています。

主要施設の紹介

アクロス福岡内には、様々なイベントに対応する多機能施設が揃っています。

• - 福岡シンフォニーホール: シューボックス型のコンサートホールで、1,867席を有し、音響に優れた設計がなされています。コンサートや講演会など、幅広いイベントが開催されます。
• - 国際会議場: ６ヶ国語の同時通訳が可能なブースや、大型透過スクリーンを備えた大会議室で、国際的な会議に対応します。
• - イベントホール: 面積700平方メートルを誇る多目的ホールで、昇降式のステージと可動席を備え、さまざまな用途で使用できます。
• - 円形ホール: 211平方メートルのホールには、分割昇降式の床や150インチのスクリーンがあり、小規模なイベントやセミナーに最適です。
• - 会議室群: 大、中、小の会議室が計16室あり、さまざまな規模の会議に対応できます。
• - 交流ギャラリー: 展示が可能な211平方メートルのホールで、地域のアートや文化を紹介するためのスペースです。
• - 練習室: 音楽や演劇の練習用の部屋が5室設けられています。

この他にも、福岡パスポートセンターや伝統工芸品の展示場、九州、山口、アジア地域の情報提供施設などが存在し、観光やビジネス利用にも適した施設となっています。

アクセス情報

アクロス福岡は、交通の便にも恵まれています。西鉄天神大牟田線の西鉄福岡（天神）駅からは徒歩約10分、福岡市地下鉄空港線の天神駅からは徒歩5分、七隈線の天神南駅からも徒歩7分と、アクセスが非常に便利です。また、西鉄バスのアクロス福岡、水鏡天満宮前のバス停からもすぐの距離にあります。

まとめ

アクロス福岡は、文化と国際交流のハブとして機能する現代的な複合施設であり、様々なイベントが行われる新たな福岡のシンボルです。多様な機能を持ったこの場所は、訪れる人々にとって非常に魅力的なスポットとなっています。

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