アナスイ(ANNA SUI)とは
アナスイは、
アメリカ合衆国出身の
ファッションデザイナー、アナ・スイによって
1980年に設立された女性向け
ファッションブランドです。
ニューヨークに本社を置く「アナ・スイ」社の基幹
ブランドとして、婦人服をはじめ、
時計、アクセサリー、バッグ、
化粧品など、多岐にわたるアイテムを展開しています。
デザイナー、アナ・スイについて
アナ・スイ(Anna Sui、中国語名:蕭志美)は、
1964年8月4日、
中国系アメリカ人二世として
ミシガン州デトロイトで生まれました。4歳の頃から自身の服をデザインするなど、幼い頃からデザイナーを志していました。
ニューヨークの
パーソンズ美術大学を卒業後、写真家のスティーブン・マイゼルとの親交を深め、彼のスタイリングを担当しました。その後、いくつかの水着・スポーツメーカーでデザイナーとして経験を積み、1991年に初のランウェイショーを開催。1992年には念願のブティックを
ニューヨーク・ソーホーに、1997年にはアジア初のブティックを
東京にオープンしました。1998年には
化粧品ライン「アナスイ コスメティックス」を発表するなど、その活動は多岐にわたります。
アナスイは、
ファッションの世界にアジアンテイストを持ち込んだ先駆者として知られています。艶やかなバラや蝶のモチーフ、水色、黒、紫などを基調とした色使いが特徴で、妖艶で煌びやかな雰囲気を醸し出しています。
香水では「スイ・ドリーム」などが有名で、
化粧品にはティーローズの香りが多く用いられています。また、刺繍を施した華やかで可愛らしいアイテムも人気を集めています。
日本での展開
日本においては、1996年から本格的な商品展開を開始し、主要都市のブティックや百貨店で販売されています。アパレル分野はオンワード樫山が事業を担い、
三越伊勢丹ホールディングスが販売権を保有していました。カジュアル
ブランド「ドーリーガールバイアナスイ」では、イラストレーター
高橋真琴とのコラボレーションも実施し、若年層へのアプローチも行っていました。しかし、2017年にライセンス契約が終了し、
ブランドは終了しました。
化粧品部門は現在P&Gに買収され、
ウエラとの提携により、日本では
コーセー系列のアルビオンがライセンスを保有しています。アナスイの店舗の多くは日本を中心としたアジアにあり、彼女が持つ12か国381店舗のうち80店舗以上が日本に存在します。
2019年11月、
三越伊勢丹ホールディングスは、アナスイ事業から2020年3月末に撤退し、衣料品や雑貨の製造を終了、約10店舗の直営店をすべて閉鎖することを発表しました。
ビジュアルモデル
過去には、杏、
齋藤飛鳥、北野日奈子、
斉藤優里、
生駒里奈などがビジュアルモデルを務め、
ブランドのイメージを体現しました。
作品リスト
香水など数多くの作品を発表しています。
著作
アナスイは、自身の
ブランドに関する書籍も多数出版しています。
『Anna Sui が発信するコスメティック We Love Anna Sui』(2008年)
『Flight of Fancy Journal』(2010年)
『Anna Sui Calico Cabaret Journal』(2010年)
『Fashion Idea Book』(2011年)
『Anna Sui: 15th Happy Anniversary in Japan』(2011年)
『Anna Sui』(2013年)
『アナスイ: 日本上陸20周年記念 Anna Sui 20th Anniversary!: Thanks To Japan!』(2015年)
『アナスイ: 日本上陸20周年記念 Anna Sui 20th Anniversary!: Anna As A Designer』(2015年)
『アナスイ: 日本上陸20周年記念 Anna Sui 20th Anniversary!: Happy Celebration』(2016年)
『アナスイ: 日本上陸20周年記念 Anna Sui 20th Anniversary!: Anna's Amazing Collection』(2016年)
『アナスイ: 日本上陸20周年記念 Anna Sui 20th Anniversary!: “Pop-sydelic” world』(2016年)
ビデオ撮影
アジア系アメリカ人の生活に関するビデオにも出演しています。
『Asian American Life』(2015年)
外部リンク
ANNA SUI - 公式ウェブサイト
ANNA SUI Japan (@ANNASUI_japan) - X(旧Twitter)
*
ANNA SUI Japan (@annasui_japan) - Instagram