アビシニアン

アビシニアン

アビシニアンは、魅力的な外見と独特な性格を持つ猫種で、非常に人気があります。原産国は明確ではありませんが、エジプトが有力視されています。また、エチオピアやイギリスが起源として挙げられることもあります。

歴史

アビシニアンの起源は1868年に遡ります。この年、イギリス軍がアビシニア（現在のエチオピア）を遠征し、港町アレクサンドリアで「ズーラ」という名の雌猫が兵士によってイギリスに持ち帰られました。このズーラがアビシニアンの先祖となり、イギリスにおいて地元の縞猫と交配された結果、アビシニアンが誕生したとされています。今日では、ほとんどのアビシニアンがこのズーラの子孫と考えられており、さらにはリビアからの選出についての仮説も存在しますが、日本の野良猫との関係についての記載は確認が取れていません。

特徴

アビシニアンの毛は、ルディ（Ruddy）、レッド/ソレル（Red/Sorrel）、ブルー（Blue）、フォーン（Fawn）などの様々な色合いがあります。特にルディの色は他の猫種とは異なる遺伝子に起因しています。また、毛の模様もアビシニアンの大きな特徴であるティックトタビーと呼ばれるものであり、毛に細かな縞模様が存在します。この模様は古代エジプトの壁画にも見られ、長い歴史を感じさせます。

瞳の色は、ゴールドやグリーンが一般的です。平均的な寿命は12から15年とされ、歯肉炎にかかりやすい傾向があります。

原産国に関する議論

アビシニアンの原産国については様々な説があります。古代エジプトの芸術作品には、アビシニアンに似た猫が描かれており、そのためエジプトが起源とされることが多いです。広辞苑には「エチオピア原産」と記されていますが、1874年に出版された本が「アビシニア高原から連れ帰った珍しい猫」と紹介したことが由来とする説も存在しています。ただし、その猫はアレクサンドリアにいたものであり、エチオピア原産とするのは誤解によるものとも考えられています。さらに、ティックトタビーは東南アジアが起源であり、イギリスの猫と交配してアビシニアンが誕生したとの説もあり、この場合はイギリス原産とされています。

性格

アビシニアンは、俊敏な動作を持ちながらも性格はおとなしく、大声で鳴くことはあまりありません。しかし、飼い主の声には敏感に反応し、遊びを楽しむ愛らしい側面を持っています。活発で友好的な性格は多くの人に親しまれ、家庭の一員として非常に良い存在となることでしょう。

ギャラリー

この愛らしい猫種の画像や情報は、さまざまな媒体で入手可能です。ウィキメディア・コモンズにも関連するカテゴリが存在しますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

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