イヒネ・イツア

イヒネ・イツアのプロフィール

イヒネ・イツア（Ikhine Itua）は、2004年9月2日生まれで、愛知県名古屋市瑞穂区出身のプロ野球選手です。ポジションは内野手で、右投左打のスタイルを持っています。現在、福岡ソフトバンクホークスに所属しており、今後の成長が期待されています。

経歴

プロ入り前

イヒネの両親はナイジェリア出身ですが、彼自身は日本で生まれ育ちました。名古屋市立中根小学校に入学した際、友人に誘われて野球チームの練習へ参加しました。それまではサッカーに打ち込んでいた彼は、初めての野球に戸惑いを感じました。しかし、バットでボールを打つことや、ゴロを捕る難しさに面白さを見出し、野球を始めることに決めました。

彼は瑞穂イーグルスというチームでプレーを開始し、高学年になるとバスケットボールにも取り組むなど、多様なスポーツを経験しました。名古屋市立萩山中学校では東山クラブに所属し、同級生には内藤鵬や菊田翔友がいました。

暁高等学校に進学したイヒネは、1年生の秋からベンチ入りし、外野手としてプレーしましたが、2年生の時に遊撃手に転向しました。フィジカル強化のトレーニングを重ね、打撃と守備のスキルを大きく向上させました。高校3年間の野球生活で、彼は愛知県大会での活躍を見せるも、甲子園大会への出場は果たせませんでした。最終的に高校通算で18本塁打を記録し、2022年にプロ入りを目指すための志望届を提出しました。

プロ入りとソフトバンク時代

2022年10月10日、福岡ソフトバンクホークスは彼をドラフトで1位指名することを発表しました。10月20日のドラフト会議では、ソフトバンクからの単独指名を受け、契約金8000万円、年俸800万円で仮契約を結びました。新たに背番号36が与えられ、12月5日に入団発表が行われました。

2023年は1月に入寮しましたが、すぐに新型コロナウイルスに感染してしまい、春季キャンプはリハビリ組からのスタートとなりました。その後、膝の痛みに悩まされながらも、6月には実戦デビューを果たしました。しかし、7月には試合中に負傷し、その影響で公式戦には出場できませんでした。

シーズン終了後の11月8日、彼の年俸は現状維持となることが決まりました。その後、台湾でのウインターベースボールリーグに参加し、5試合で打率.273を記録しましたが、再び負傷し帰国を余儀なくされました。

選手としての特徴

イヒネは俊足、強打、強肩を兼ね備えた内野手です。特に打撃においては柔らかなスイングと大きなフォロースルーから繰り出す長打力が魅力です。守備力も高く、遠投110メートルを記録する強肩を持っています。走塁スピードも速く、50メートル走で6秒2のタイムを記録しています。

家庭では日本語で会話をしており、彼には姉1人と兄2人の兄弟がいます。甘いものが好きで、たい焼きが好物です。また、新入団選手発表の際に博多通りもんを食べたいと発言したこともあり、ニューヒーローとしてのキャラクターが窺えます。

彼にとっての憧れの選手は柳田悠岐であり、その姿を目指して日々努力を重ねています。

代表歴

イヒネは2023年に行われたアジアウインターベースボールリーグでNPB RED選抜の一員として出場しました。これからの活躍が楽しみな選手です。

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