インターネット出願

インターネット出願とは

インターネット出願（インターネットしゅつがん）とは、大学受験の際に採用される出願方法の一つであり、受験生がオンラインで手続きを行うことができるシステムです。この出願方法では、特定の出願サイトにアクセスし、必要な情報を入力して送信、または保存するだけで出願手続きが完了します。

海外における普及状況

特にアメリカの大学では、インターネットを利用した出願手続きが広く浸透しています。受験生は個別のアカウントを作成した後、自分専用のページに履歴書や成績証明書など、大学が求める情報を保存することができます。また、大学側はエッセイや推薦状などの提出を求める場合があり、多くの学校では、提出期限までに何度でも原稿を修正することが可能です。この柔軟性が、受験生にとって大きな利点となっています。

日本におけるインターネット出願

一方、日本でも最近になってインターネット出願が徐々に普及してきています。中京大学は、その代表的な例の一つです。この大学では、従来の紙の願書による出願の他に、インターネット出願も併用して行っていますが、2012年にはこの方式を利用する受験生が全体の98%を占めるようになりました。この傾向は、インターネット出願が持つさまざまなメリットによるものであり、具体的には「手間を省くことができる」「時間を節約できる」「受験料が割引される」といった点が挙げられます。

インターネット出願の試みは1990年代半ばにはじまり、当初は東京工学院専門学校（現在の総合学院テクノスカレッジ）が試験的に導入しました。その後、近畿大学が2009年にこの手法を採用しましたが、初めは十分な普及を見込めなかったものの、2012年から受験料の割引を導入したことで、使用者が急増しました。具体的には、公募制推薦入試での利用者が200人程度から17500人にまで増加し、全体の出願者数も前年より3500人増加する結果となりました。

このような背景から、近畿大学は2014年の入試から紙の願書による出願を廃止し、インターネット出願のみに移行する業務改善を試みました。これは、他の大学にとっても注目に値する動きとなり、今後も多くの教育機関がインターネット出願を普及させていくと考えられます。

まとめ

インターネット出願は、受験生にとっての便利さを提供するだけでなく、学校側にとっても効果的な運営を可能にするための新たな手段として、今後も注目され続けるでしょう。

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