ウィーリー

ウィーリー（Wheelie）

ウィーリーは、ハスブロとタカラ（現在のタカラトミー）が展開する人気フィギュアシリーズ「トランスフォーマー」に登場するキャラクターです。彼の初登場は1986年公開の『トランスフォーマー ザ・ムービー』で、声の担当はフランク・ウェルカーが務め、日本語版では小宮和枝が声を担当しています。ウィーリーはサバイバリストとして、様々なシチュエーションで生き残る術を身につけており、未来的なデザインの自動車に変形することができる独特のキャラクターです。

性格と特徴

ウィーリーの性格は非常に少年のようで、時には口が悪い一面もあります。その反面、彼は仲間思いで、特にスパイクの息子であるダニエルとは良い関係を築いています。また、彼は原語版において独特な韻を踏んだ話し方をすることで知られています。彼の使用する武器には、特製のパチンコ「ウィーリーパチンコ」、三枚刃のナイフ、さらに「レーザーブラスター」が含まれ、額や左膝にはライトが装備されています。

活躍の場面

ウィーリーの冒険は『トランスフォーマー ザ・ムービー』から始まります。この映画では、ウィーリーはホットロディマス（Hot Rod）とチャー（Kup）がガードに襲われている場面を目撃します。また、彼はダイノボットたちにロディマスとチャーの居場所を知らせ、彼らを救う役割を果たしました。その後、ウィーリーはクインテッサの宇宙船を使って脱出を提案し、惑星ジャンキオンでウルトラマグナスと合流しサイバトロンの仲間となります。

続いて『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』では、ウィーリーはブラーと共にトランスフォームコグを届ける任務に挑みます。また、彼はロディマスコンボイが無事に帰還したことを喜ぶ場面や、ウルトラマグナスの誕生日を祝いパーティーの準備をするエピソードでも活躍します。ただ、その旅路の最後で宇宙ペストに感染し重傷を負うこともあり、仲間が修理を受けた際にはウィーリーだけがその場にいなかったという展開もあります。

さらに、「トランスフォーマー　ザ☆ヘッドマスターズ」でも彼は重要な役割を果たします。特にダニエルと一緒に行動することが多くなり、より少年らしさが強調される場面が増えます。その一方で、トラブルを引き起こすことも少なくありません。

コミック版とその他のメディア

ウィーリーはテレビマガジン版のコミックにも登場し、敵味方のロボットたちの戦いを楽しんで見学するシーンなども描かれています。また、最終回ではダニエルとの別れのシーンが印象的に描かれており、再会を誓う場面が心に残ります。

彼の玩具は1986年に「C-80」として発売され、当初はアメリカからの設定画に基づいて制作されましたが、試作版では思わぬ大きさになったことがあります。後のシリーズでも様々な形で彼のキャラクターは展開され、特にストリートアクションマイクロンとしての登場や、トランスフォーマー/リベンジにおけるキューブを探すディセプティコンとしての役割でも知られています。

結論

ウィーリーはトランスフォーマーシリーズにおいて、サバイバリストとしての特異な魅力を持ったキャラクターであり、様々な冒険を通じてその個性を発揮しています。彼のユニークな特徴やエピソードが、多くのファンに愛されている理由でもあります。

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