ウォーターボール

ウォーターボール：水上散歩を楽しむ透明な球体

1997年、イタリアで誕生したウォーターボールは、直径約2.5メートルの透明な球体型の水上遊具です。PVC素材で作られており、空気を注入して使用します。内部に人が入り、水面に浮かぶことで、まるで水の上を歩いているかのような感覚を味わえます。泳ぎが苦手な方でも安心して水上散歩を楽しめ、新しいウォータースポーツとして注目を集めています。

ウォーターボールの構造と楽しみ方

ウォーターボールは、その透明性から水中を観察するユニークな体験も提供します。ボール内では座ったり寝転がったり、ハイハイをしたりと自由に過ごせます。バランス感覚が良い人は、立って歩くことや、走ることも可能です。

知的財産権をめぐる問題

ウォーターボールは、発明者であるチャールズ・ジョーンズ氏とビズイット社によって、アメリカ、EU、南米、東南アジア、中国など世界40カ国で特許を取得し販売されています。日本では、2009年にNPO法人日本ウォーターウォーク協会がビズイット社とライセンス契約を結びました。しかし、他の団体も「ウォーターボール」を商標登録しているため、日本ウォーターウォーク協会は「ウォーターダッシュ」という名称で活動しています。

インターネット上でウォーターボールが話題になった後、様々なサイズや名称の類似品が中国を中心に世界中で販売されるようになりました。チャールズ・ジョーンズ氏によると、日本でチャールズ・ジョーンズブランドのオリジナルウォーターボールを使用しているのは、大阪のNPO法人日本ウォーターウォーク協会のみであり、それ以外の類似品の製造元は不明です。

日本では、販売やレンタルに関しては大阪のNPO法人日本ウォーターウォーク協会、メディアやイベントの企画運営に関しては滋賀の任意団体NWWA日本ウォーターウォーク協会が「ウォーターボール」の商標登録を取得しています。

ウォーターボールの普及と名称のバリエーション

現在、ウォーターボールは様々な名称で日本国内に広がりを見せています。「ウォーターバルーン」「アクアボール」「コロンコロンぼぉ～る」「水上歩行ボール」など、イベント企画会社を通じて輸入され、各地で利用されています。NPO法人日本ウォーターウォーク協会は、自社の「ウォーターボール」を「ウォーターダッシュ」に名称変更し、各地でイベントを開催しています。

メディアへの露出

ウォーターボールは、NHK、テレビ朝日、フジテレビなど多くのテレビ番組で紹介され、高い注目を集めています。また、新聞記事やインターネットニュースでも取り上げられ、その知名度は着実に高まっています。

まとめ

ウォーターボールは、安全で楽しく、ユニークな水上遊具として、世界中の人々に楽しまれています。しかし、その知的財産権をめぐる問題は、今後の普及に課題を残しています。今後、ウォーターボールがどのように発展していくのか、注目です。

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