ウリ信用組合

ウリ信用組合

ウリ信用組合は、北海道札幌市中央区に本店を構える在日朝鮮人系の信用組合です。韓国語で「私たちの」を意味する「ウリ」という名称は、この組合の理念を象徴しています。ウリ信用組合は、1965年9月に北海道在日韓国人商工者たちを中心に設立されました。

設立の背景

ウリ信用組合の設立は、北海道在日韓国人商工人の金融ニーズに応えるためでした。当初は朝銀北海道信用組合として発足し、地域経済の発展と在日朝鮮人コミュニティの支援を目的とした金融サービスを提供してきました。1999年には、同組織が全国の複数の朝銀信用組合と合併し、朝銀北東信用組合として新たにスタートしました。

その後、経済状況の変化にともない、生じた金融機関の再編と経営破綻を背景に、以前の朝銀青森信用組合や朝銀宮城信用組合の業務を引き継ぐことになりました。さらに2004年には、オンラインサービスを取り入れるなど、利便性を高めるための取り組みが行われ、商号もウリ信用組合に変更されました。

営業エリアとサービス

ウリ信用組合は、北海道全域および東北6県を営業エリアとして設定していますが、一部県（秋田県と山形県）には店舗がありません。しかし、これらの地域の顧客にも金融サービスを提供できる体制を整えています。

ウリ信用組合では、預金、融資、送金、保険など、一般的な金融サービスを提供し、特に地域のニーズに応じたサービスの開発にも力を入れています。また、在日朝鮮人コミュニティとの強い結びつきを大切にしており、地域密着型のサービスを展開しています。

沿革

ウリ信用組合の歴史は長く、1955年に設立された朝銀福島信用組合が、その基盤となっています。1965年、朝銀北海道信用組合として正式に営業を開始し、1975年に改称を経て、1983年には北海朝鮮信用組合に改名。1989年には、再度名前を変え、朝銀北海信用組合として新たなスタートを切りました。

2000年には、数つの信組合が合併し、朝銀北東信用組合として再編成されました。近年では、顧客の利便性向上を考慮し、支店の統合や新支店の設立を行っています。これによりサービス網の拡充を図り、多様なニーズに応える体制を整備してきました。

特に2016年以降は、地方拠点の強化や販売チャネルの開発に注力しており、地域経済の発展に寄与するための取り組みを評価されています。最近では、2024年に新たなメールオーダー専用支店の設立を計画しており、利便性のさらなる向上を目指しています。

現在の活動

ウリ信用組合は、地域に根ざした周到な金融サービスを提供し続けており、顧客の信頼に応えるために高いセキュリティや利便性も重視しています。また、IT技術の進化に伴うオンラインサービスの強化により、デジタル化への対応も進めています。今後も、地域の発展と顧客の生活を支えるための活動を広げていくことでしょう。

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