エイジ・オブ・ウルトロン

エイジ・オブ・ウルトロン（Age of Ultron）とは

『エイジ・オブ・ウルトロン』（Age of Ultron, 略称: AU）は、マーベル・コミックから出版された全10号のリミテッドシリーズです。脚本はブライアン・マイケル・ベンディスが執筆し、ブライアン・ヒッチ、ブランドン・ピーターソンなどのアーティストが作画を担当しました。ウルトロンの復活と地球征服という危機に、スーパーヒーローたちがどのように立ち向かうのかを描いたクロスオーバーストーリーです。

出版の経緯

2012年11月、マーベル・コミックは「Age of Ultron」というバイナリーコードのティーザーを公開し、イベントの告知を行いました。最終号では、ニール・ゲイマンのアンジェラがマーベルユニバースに初登場し、早期漏洩を防ぐためにビニール包装で販売されました。

マーク・ウェイド脚本、アンドレ・リマ・アラウージョ作画によるワンショット『Age of Ultron』第10号A.I.では、ストーリーがハンク・ピムに与えた影響が描かれました。また、『エイジ・オブ・ウルトロン』の結末から続く内容の新たなオンゴーイングシリーズ『Avengers A.I.』が、サム・ハンフリーズ脚本、アンドレ・リマ・アラウージョ作画で刊行開始されました。

あらすじ

物語は、ウルトロンによって荒廃したニューヨークから始まります。ウルトロン・センチネルが徘徊し、人々は逃げ惑う日々。スパイダーマンはアウルとハマーヘッドに捕らえられていましたが、ホークアイに救助され、アイアンマンたちが避難しているセントラル・パーク地下へと合流します。ヒーローたちはウルトロンに対抗する策を見出せずにいました。

ブラック・ウィドウはサンフランシスコでムーンナイトと合流し、ニック・フューリーのフェイルセーフ計画を発見します。ヒーローたちはサベッジ・ランドでケイザーと出会い、フューリーの基地へ。フューリーはドクター・ドゥームのタイム・プラットフォームで未来のウルトロンを倒す計画を明かしますが、ウルヴァリンは過去に戻ってウルトロンを作る前のヘンリー・ピムを殺害することを提案します。

ウルヴァリンはインビジブルウーマンと共に過去へ飛び、ピムを殺害。しかし、その結果、世界はクリーとスクラルの戦争が勃発した別の時間軸へと変貌してしまいます。ディフェンダーズと呼ばれる新たなヒーローチームが登場し、ウルヴァリンたちは混乱に巻き込まれます。

アイアンマンはウルヴァリンに、ピムの死がアベンジャーズの解散と魔法の台頭を招いたことを告げます。ウルヴァリンは再び過去へ戻り、今度はピムを殺害しようとする自分自身を止めます。ピムはウルトロンを創造するものの、停止機能も組み込むことを約束。インビジブルウーマンはピムに記憶を消去させ、元の時間軸へと戻ります。

数ヶ月後、ピムはインビジブルウーマンから受け取ったビデオから、ウルトロンを停止させる方程式を学びます。アベンジャーズはウルトロン復活に繋がるスパイダーウーマン救出作戦に挑み、ピムはウルトロンに停止コードをアップロード。ウルトロンは破壊され、ウルヴァリンとインビジブルウーマンは元の世界へと帰還します。

しかし、ウルヴァリンの歴史改変により、時空連続体に亀裂が入り、別次元との境界が曖昧になってしまいます。アルティメット・マーベルの世界ではギャラクタスが出現し、アンジェラは元の世界からの復讐を誓うのでした。

タイイン誌

本シリーズには、以下のタイイン誌が存在します。

『ファンタスティック・フォー』
『アベンジャーズ・アッセンブル』
『ウルトロン』
『スーペリアー・スパイダーマン』
『ウルヴァリン&X-MEN』
『アンキャニィ・アベンジャーズ』
『フィアレス・ディフェンダーズ』

他のバージョン

What If?
* シークレット・ウォーズ（2015年）

他のメディア

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン|アベンジャーズ_エイジ・オブ・ウルトロン』は、コミック版『エイジ・オブ・ウルトロン』のタイトルを借りていますが、ストーリーは異なっています。

もう一度検索