オウンドメディア

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、企業や組織が自ら所有し、コントロールできる情報発信媒体のことです。具体的には、自社ウェブサイト、ブログ、広報誌、パンフレットなどが該当します。ペイドメディア（広告）やアーンドメディア（口コミ）と並び、現代マーケティングにおいて重要な役割を果たしています。

オウンドメディアの概要

オウンドメディアは、企業が自由に情報を発信できるため、ブランドイメージの向上や顧客との関係構築に役立ちます。また、コンテンツマーケティングの基盤としても機能し、SEO対策やリード獲得にも貢献します。

ペイドメディアは、広告費を支払って情報を発信する媒体であり、テレビCM、新聞広告、リスティング広告などが該当します。アーンドメディアは、顧客やメディアによる言及によって情報が広がる媒体であり、SNSでの口コミやニュース記事などが該当します。

トリプルメディア・フレームワーク

トリプルメディア・フレームワークは、オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアの3つを組み合わせたマーケティング戦略です。それぞれのメディアの特性を活かし、相乗効果を生み出すことを目指します。欧米では「POEM広告」という言い方が一般的です。

トリプルメディア戦略は、従来の広告手法に比べて費用対効果が高いとされています。特に、オウンドメディアは、長期的にコンテンツを蓄積することで、継続的な集客効果が期待できます。

PESOモデル・フレームワーク

PESOモデルは、Paid Media（広告）、Earned Media（口コミ）、Shared Media（SNS）、Owned Media（ウェブサイト）の4つのメディアを統合的に活用する広報マーケティング手法です。顧客目線でカスタマージャーニーを設計し、各メディアでバランス良く施策を実行することで、効果的なマーケティングを実現します。

ソーシャルメディアの重要性が高まるにつれて、口コミによるEarned MediaからSNSでの共有を意味するShared Mediaが独立して考えられるようになりました。PESOモデルでは、オウンドメディアを中心に、4つのメディアを有機的に連携させることで、集客効果を高め、顧客とのエンゲージメントを深めることができます。

オウンドメディアの歴史

2013年のNielsenの調査によると、世界中で最も信頼できる情報源としてアーンドメディアが評価されています。アーンドメディアは消費者の行動を促す可能性が高いことも示されています。

「トリプルメディア」という言葉は、日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会が2009年に提唱したとされています。

まとめ

オウンドメディアは、企業が自ら情報を発信し、顧客との関係を構築するための重要なツールです。トリプルメディア戦略やPESOモデルを活用することで、より効果的なマーケティングを実現できます。変化の激しいデジタルマーケティングにおいて、オウンドメディア戦略はますます重要性を増していくでしょう。

もう一度検索