オーチャードホール

オーチャードホールの概要

オーチャードホール（Orchard Hall）は、東京都渋谷区道玄坂にある、コンサートやオペラ、バレエなどのさまざまなパフォーマンスを楽しむことができるホールです。このホールはBunkamuraという文化施設の一部として1989年9月3日、開業と同時に開館しました。オープニングイベントとして行われたのは、バイロイト音楽祭の日本公演でした。

ホールはBunkamura内の中心的存在であり、その内部は「豊穣」をイメージしてデザインされています。また、オーチャードホールのテーマカラーは赤であり、果樹園を意味する「orchard」という名前にふさわしく、自然豊かな雰囲気も感じられます。これは日本初のシューボックス型コンサートホールでもあり、最大で2,150席を収容することが可能です。座席数は舞台の設定によって、1,928席、2,000席、または2,150席に変化します。

ホールの特筆すべき特徴の一つは、可動式の音響シェルターです。このシェルターは、各演目に合わせた音響効果を提供するために設計されており、オーケストラの演奏会では特にその利点が活かされています。張り出し舞台が5列分設けられているため、観客は演奏をより間近で楽しむことができるのです。

オーチャードホールは、東京フィルハーモニー交響楽団のフランチャイズホールとして知られ、多くの定期演奏会が行われています。また、NHK交響楽団をはじめとするさまざまな演奏団体のパフォーマンスも定期的に開催されており、クラシック[[音楽]]だけでなく、ポピュラー音楽のイベントも数多く企画されています。

毎年の恒例行事として、12月31日には「東急ジルベスターコンサート」が開催され、年末の風物詩として多くの人に親しまれています。さらに、2012年には著名な舞踊家・熊川哲也が芸術監督に就任し、就任記念作品として『シンデレラ』を初演しました。

オーチャードホールは、2023年4月から約5年間、渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクトの一環として再開発のための休館を予定していますが、その休館期間中でも土曜日を中心に公演を行う計画です。これにより、この重要な文化施設が引き続き地域の文化交流の場となることが期待されています。

設計とアクセス

オーチャードホールは、石本建築事務所によって設計され、東急建設株式会社が施工を担当しました。アクセスも良好で、JR山手線の渋谷駅（ハチ公口）から徒歩7分、東急東横線、地下鉄銀座線、京王井の頭線の渋谷駅からも同様に7分と便利です。また、東急田園都市線や地下鉄半蔵門線の渋谷駅からは徒歩5分で到着できます。

北緯35度39分39秒、東経139度41分42秒の位置にあり、文化の発信地としての役割を果たし続けています。

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