カルロス・サンターナ

カルロス・サンターナ

カルロス・サンターナは、漫画『キャプテン翼』に登場する架空のサッカー選手であり、若き日のブラジルユース代表のFWです。彼はO型で、赤子の頃にサッカーフィールドに捨てられた孤児としての壮絶な過去を持っています。幼少期はグラウンドキーパーの老夫婦に育てられ、彼の卓越したサッカーの才能は「神の子」と呼ばれるほどのものでした。悲劇的に育ての親を失った後、彼は「カルロス・バーラ」として無理な教育と厳しいサッカーの訓練を受けることになり、心を無くし勝利のみを追求する「サッカーサイボーグ」と呼ばれる選手になりました。しかし、彼は自らの力を駆使して、最終的にはバーラの束縛から逃れ、「カルロス・サンターナ」として自由を手に入れます。

彼のサッカー技術は目を見張るもので、「サンターナターン」や「ローリングオーバーヘッド」といった得意技を披露し、特に多くの技を次々に模倣し、凌駕する姿が描かれています。例えば、ワールドユース決勝では、翼や日向、火野の技を融合させた「トルネードアロースカイウィングシュート」を放つものの、若林に阻まれましたが、その可能性や技術の高さを感じさせる場面となりました。

経歴

サンターナのキャリアは、バーラFCから始まり、CRフラメンゴを経て、バレンシアCFに所属しました。彼はサッカーサイボーグとしての性質は残り続けましたが、翼との対戦を通じて成長し、改心します。ワールドユースに臨む彼は、決勝まで無失点で大量得点を挙げ、結果的に得点王となります。そして、長い時を経て生き別れた母親との再会を果たし、スペインでの生活が始まります。

ROAD TO 2002

バレンシアに所属している時、彼はFCバルセロナ戦でブラジル出身の先輩選手リバウールと対戦し技術の高さを示しました。特に印象的なのは、試合中に母親が翼夫妻と初対面するシーンです。母親から未婚を心配されつつも、彼はリーガ終盤でナトレーザーとともに力を合わせて戦いましたが、最終的にはバレンシアは3位に終わってしまいました。

戦歴と得意技

サンターナは、16歳でワールドユース優勝、18歳で準優勝、21歳でマドリッドオリンピックに出場するなど、若い頃から数々の偉業を成し遂げました。彼の技術は独特で、
アローシュート、さらには彼の名を刻んだ「ゴールデンイーグルショット」、オーバーヘッド技の「ローリングオーバーヘッドキック」など多彩なシュート技術が魅力です。特にアローシュートは、シュートの際に意図的に足を押さえることで生まれる爆発的な威力が特徴です。

劇場版での活躍

アニメ映画『キャプテン翼 世界大決戦!! Jr.ワールドカップ』において、サンターナはブラジル代表のエースストライカーとしても注目を浴びます。強靭な身体能力やテクニック、冷静なプレイスタイルから「サッカーサイボーグ」との呼び名もついています。彼の成長や仲間との絆が描かれ、試合を通じてサッカーの基本であるチームワークの重要性に気づく姿も感動的です。

サンターナは、ただの選手ではなく、過去の悲劇を乗り越え、成長し続けるストーリーを持つキャラクターとして、読者に深い印象を残しています。

もう一度検索