ガープス

GURPS（ガープス）: 汎用テーブルトークRPGの極み

GURPS（Generic Universal RolePlaying System）は、スティーブ・ジャクソン・ゲームズが販売している汎用的なテーブルトークRPGのルールセットです。このシステムは1986年に初版が登場し、様々なゲームジャンルを一つのルールで支えることを目的としています。その結果、ファンタジーやサイエンスフィクション、現代設定から歴史物まで、幅広いシナリオが可能となります。さらにGURPSは、1988年にオリジン賞を受賞し、2000年にはオリジン・ゲーム・フェアに殿堂入りするなど、その人気と評価も高いです。

GURPSの基本構造

GURPSの基本ルールは『GURPS Basic Set』として知られており、ここに各種サプリメントを加えることで多様なルールが形成されています。サプリメントは大きく分けて以下のような種類があります：
1. ルール拡張系サプリメント: 既存の基本ルールを拡張するもので、例として「GURPS Magic」「GURPS Martial Arts」などがあります。
2. ジャンル系サプリメント: 特定のジャンルを扱うサプリメントで、「GURPS Fantasy」「GURPS Space」などが代表的です。
3. カタログ系サプリメント: アイテムやモンスターの例を提供するもので、「GURPS High-tech」や「GURPS Ultra-Tech」が挙げられます。
4. ワールド系サプリメント: 特定のゲームの背景世界を詳細に記述するサプリメントで、「GURPS Traveller」や「GURPS Infinite Worlds」などがあります。

このように、GURPSはプレイヤーが参加したい世界を自ら選択し、ルールを組み合わせてプレイすることができるシステムになっています。

GURPSのキャラクター作成

GURPSにおけるキャラクター作成は、ポイント制を導入しており、プレイヤーはあらかじめ決められたキャラクターポイント(CP)を使って能力値、技能、特徴をカスタマイズします。このキャラクター作成の自由度は非常に高く、すべての選択がキャラクターの特性に反映されます。例えば、プレイヤーは「体力」を増強する代わりに、何らかの不利な特徴を持つことで追加のポイントを得たりすることができます。

行為判定と能力値

GURPSでは、行為判定を行うためには6面体サイコロを振り、出目の合計とスキルや能力値を比較して成功判定を行います。このシステムは、単純かつ直感的に判定ができるように設計されています。プレイヤーキャラクターには主に「体力」「敏捷力」「知力」「生命力」の4つの基本能力値が設定されており、これらの能力値がキャラクターのアクションの成否を大きく左右します。

歴史と発展

GURPSは1980年代の多様なRPG市場において、その汎用性を武器に急成長を遂げました。初期のRPGが特定の設定に特化していたのに対し、GURPSはすべてのジャンルを一つのシステムで楽しむことができる点で革新的でした。このシステムは、他の有名なRPGと同様に、多数のサプリメントを経て進化を続け、現在でも新たなアイディアや設定が次々と追加されています。

専門家の手によるサポート

GURPSはその多様性と複雑さから、多くの著名なゲームデザイナーによって補完されています。そのため、プレイヤーはGURPSを通じて、あの有名な作家の独創的なアイデアを取り入れたリプレイや新しいサプリメントに触れることができます。これにより、GURPSは単なるゲームシステムを超えた、クリエイターとプレイヤー同士の交流の場ともなっています。

結論

GURPSは、実験性と汎用性を兼ね備えたテーブルトークRPGであり、アナログゲームファンにとって非常に魅力的な選択肢です。プレイヤーは自由に創造的なキャラクターを作成し、多様なストーリーを織り成すことができます。様々なジャンルと設定を越えて、GURPSを使ってみれば、新たな冒険が待っていることでしょう。

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