キン肉マン消しゴム

キン肉マン消しゴム（キンケシ）とは

キン肉マン消しゴム、通称「キン消し」は、漫画・アニメ『キン肉マン』に登場する超人たちの姿を模した、小型の人形玩具です。1983年から1987年頃にかけて、バンダイをはじめとする様々なメーカーから発売され、主にガシャポンで販売されました。その人気は社会現象を巻き起こし、当時の子供たちの間で一大ブームとなりました。

概要

キン消しは、約4cm程度のサイズが基本ですが、メーカーやシリーズによって、大型の「でかキン消し」、小型の「チビ消し」、SD(スーパーデフォルメ)化されたものなど、様々なバリエーションが存在します。その種類は非常に豊富で、バンダイのレギュラーシリーズだけでも418種類もの超人がラインナップされています。主要な超人だけでなく、マイナーな超人や、超人同士が技をかけあっているユニークなものも存在します。

レギュラーシリーズは、ペールオレンジ、赤、青、黄色、緑の5色が基本ですが、黒、ベージュ、クリアカラー、ラメ入りなどの特殊なカラーも存在します。消しゴムという名前がついていますが、実際には文房具としての機能は持たず、あくまで玩具として扱われます。造形は、スーパーカー消しゴムを手掛けた廣田圭司氏が担当し、2017年以降は息子の廣田敬厚氏が引き継いでいます。

歴史

キン消しは、以下の5つの時期に分けて展開されました。

1. レギュラー版 (1983年 - 1987年頃)：
- バンダイを中心に発売された初期シリーズ。累計販売数は約1億8000万個にも及びました。
- 当時の商品名は「キン肉マン PARTxx」で、「キン消し」は通称でした。
2. 王位争奪編 (1991年 - 1992年頃)：
- アニメ『キン肉マン キン肉星王位争奪編』の放送に合わせて発売されたシリーズ。
3. 復刻版 (1998年 - 1999年頃)：
- リバイバルブームにより、様々なメーカーから復刻版が発売されました。
- バンダイの「キン肉マン復刻版」、ユタカの「復刻KINKESHI」、バンプレストの「キン肉マン・キン消し」などがありました。
4. キンケシ復刻版 (2008年 - 2009年頃)：
- 『キン肉マン』誕生29周年を記念して、バンダイから復刻版が発売されました。
- この復刻版から正式名称が「キンケシ」となり、バンダイの登録商標となりました。
- また、純金製のキンケシも期間限定で発売されました。
5. キンケシ (2016年 - 現在):
- プレミアムバンダイで完全新規造形のキンケシセットが予約販売され、翌年からは自販機でも販売されました。

シリーズ展開

キン消しには、様々なシリーズが存在します。

1980-1990年代

レギュラーシリーズ（バンダイ、1983-1987年）：パート1-30、全418種。
超人戦士28BOXシリーズ（バンダイ、1984-1986年）：レギュラーシリーズの箱売り版。
超人全鑑（バンダイ、1984年）：レギュラーシリーズのセット。
デカケシシリーズ（丸越、1984-1986年）：大型のキン消し。
チビ消しシリーズ：小型のキン消し。
SDシリーズ（バンダイ）：スーパーデフォルメされたキン消し。
グレートマッスルシリーズ（バンダイ）
キン肉星王位争奪編（バンダイ、1991-1992年）：パート1-3、全36種。

2000年代以降

キン肉マン 復刻版（バンダイ、1999年頃-）：レギュラーシリーズの復刻版。
とるとる愛テムmini キン肉マン キン消し（バンプレスト）：プライズ景品。
KINKESHI（ユタカ）：フルカラーと無彩色セット。
でかキンケシ（バンダイ）
キン消しII世Ver.：ゲーム予約特典。
キン消し2004 ワザ消しコレクション：ゲーム予約特典。
キン肉マン コンプリートDVD-BOX特典（2008年）：レギュラーシリーズの復刻版セット。
29周年記念 キンケシ復刻版（2008-2009年）：復刻版。
キン肉マン29周年記念キャンペーン 5号連続キンケシ復刻版 応募者全員サービス（2008年）：雑誌企画。
キンケシ覆面狩りVer.（2008年）：書籍付属。
完全受注生産 純金製キンケシ（2008年、ダイアート）：純金製。
キン肉マン×宇野薫キンケシ（2009年6月）
キンケシ（2017年6月-）：自販機商品。
キンケシプレミアムセット（2016年10月）プレミアムバンダイ通販限定商品。

テーマソング

キン消しには、イメージソングとして「キンケシ子守唄」が存在します。

関連情報

よゐことキンケシ〜濱口が有野に全418体を紹介する企画〜：DVD化された企画。
出没！アド街ック天国：キン消し誕生の秘話が語られた番組。

まとめ

キン消しは、1980年代に子供たちを熱狂させた人気玩具です。その種類は非常に多く、今でもコレクターの間で高い人気を誇ります。様々なシリーズが展開され、復刻版も発売されるなど、その人気は衰えることを知りません。キン消しは、単なる玩具を超え、当時の文化を象徴するアイテムと言えるでしょう。

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