グラウンド・ゴルフ

グラウンドゴルフとは

グラウンドゴルフは日本で開発されたスポーツで、高齢者を対象にしたニュースポーツの一種です。名称には様々な表記法が存在しますが、ここでは日本グラウンド・ゴルフ協会が推奨する「グラウンド・ゴルフ」を使用しています。

概要

競技の基本的なルールはゴルフと類似していますが、より手軽に楽しむことができる工夫がなされています。プレイにかかる時間は、通常のコースでは約30分、交流大会では200人を超えるプレイヤーが参加しても2時間30分で8ホールを回ることができます。特に、競技には「スタートマット」と「ホールポスト」を使い、一般的な広場やグラウンドに設置できるため、専用のコースを準備する必要がありません。これにより、道具を使用後に簡単に撤去でき、元の状態に戻るため、参加の敷居が非常に低くなっています。必要な道具はクラブ一つとボールのみで、ゴルフに比べてコストも抑えられるのが魅力です。

歴史

このスポーツは1982年に鳥取県の泊村で考案されました。当時、同村の人口の約22%が高齢者であったため、彼らが楽しめるスポーツの必要性を感じた教育委員会が中心となり、14名からなる専門委員会を設立しました。その後、大学生のプレイを元にルールや用具が整備され、1984年には日本グラウンド・ゴルフ協会が設立されるに至ります。これにより、広く普及し、多くの人に楽しまれるスポーツとなりました。

用具とコース

競技には、特別なクラブとボールを使用します。打ち始める場所にはゴム製のスタートマットを設置し、ゴルフでいうカップに当たるのがホールポストというカゴのような器具です。ボールがホールポストに入ることを「トマリ」と呼び、この名前は発祥地の泊村に由来しています。コースは様々なホールの長さから成り、全8ホールの構成で、ホールの配置は柔軟に変更できるため、参加する人々のレベルや慣れ具合に応じた対応が可能です。

ルール

グラウンドゴルフのルールは単純明快で、スタートマットからの打数を計測し、ホールポストに静止させることを目指します。8ホール合計の打数がそのラウンドのスコアとなりますが、初打でホールポストにボールが入った場合は、得点から3打を減算します。また、ゴルフではボールを押し出す行為が反則として取り扱われますが、空振りはカウントされないなど、初めての人でも分かりやすいルールが採用されています。一緒にプレイする他のプレーヤーにボールが当たった場合、そのまま続行し、当たったプレイヤーは元の位置にボールを戻す必要があります。

まとめ

グラウンドゴルフは、シンプルなルールと手軽さから誰でも楽しむことができるスポーツです。特に高齢者をはじめとした多世代の人々が参加できる競技として、全国各地で親しまれています。魅力的な点は、場所を選ばず、特別な準備が不要で洋の東西を問わず広がる可能性を秘めている点です。このスポーツが今後もさらに発展し、多くの人々に親しまれ続けることを期待しています。

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