ゲームボーイミクロ

ゲームボーイミクロ（GAME BOY micro）

ゲームボーイミクロは、任天堂が2005年に発売した携帯型ゲーム機であり、ゲームボーイシリーズの最後のモデルです。これは、ゲームボーイアドバンス専用のソフトウェアを動作させることができます。略称は「GBM」。

発表と発売情報

この機種は2005年5月18日に行なわれたE3にて発表され、日本では2005年9月13日、スーパーマリオブラザーズの20周年を祝して同日に発売されました。アメリカ、中国、オーストラリア、ヨーロッパでも同年内に発売が行われました。

デザインと機能

ゲームボーイミクロは、歴代の任天堂の携帯型ゲーム機の中でも最もコンパクトなサイズを誇ります。ゲームボーイアドバンスに比べて小型化されたものの、それに伴い画面も小さくなりましたが、バックライトや解像度の向上により視認性は良くなりました。しかし、ゲームボーイやゲームボーイカラーと互換性がないため、旧機種からのソフトは使用できず、ゲームボーイアドバンスやゲームボーイアドバンスSPと比べると販売台数は伸び悩みました。最終的には2012年に公式の修理サポートも終了しています。

ハードウェア仕様

本体はアルミニウム製で、ボタン配置はゲームボーイアドバンスに似ています。液晶ディスプレイは2.0インチと小さいですが、バックライトによって明るく、発色も改善されています。また、内蔵のリチウムイオンバッテリーは約2.5時間の充電で6～10時間のプレイが可能です。加えて、通常のヘッドホン端子が搭載されており、音楽プレイヤーとしても使用できます。

バリエーションと限定モデル

ゲームボーイミクロは、様々なカラーバリエーションが用意されています。オリジナルカラーにはシルバー、ブラック、ブルー、パープル、ファミコンバージョンがあり、限定モデルとしてはポケモンバージョンや天野喜孝デザインのFFモデルなども存在しました。さらに、フェイスプレートを交換することで、自分好みの外観にカスタマイズすることもできます。発売当初は多くのデザインが発表されましたが、最終的には2種類のみが販売されました。

CMと反響

ゲームボーイミクロは、妻夫木聡や木村カエラらが出演するCMが制作されました。実際に触れた感想を語るリアルな反応が話題となりました。しかし、周辺機器の互換性が失われたことや、価格が高かったことから販売台数は振るわず、ゲームボーイアドバンスSPの生産が再開される事態に。最終的にゲームボーイシリーズとしてはこのモデルで終了し、次世代機のニンテンドーDSへと移行しました。

まとめ

ゲームボーイミクロは、デザインや携帯性に優れたゲーム機でありつつも、互換性の欠如や高価格が影響し、販売成績は振るわなかったものの、2006年にグッドデザイン賞を受賞したことからも、その存在感は認められています。この機種は、携帯型ゲーム機の一つのスタイルを提示した重要なモデルとして位置づけられています。

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