ゲームボーイライト

ゲームボーイライトの概要

ゲームボーイライトは、1998年4月14日に任天堂によって発売された携帯型ゲーム機です。この機種は、日本国内では任天堂がリリースした最後のモノクロの携帯ゲーム機として位置づけられています。希望小売価格は6,800円で、ゲームボーイポケットとほぼ同じサイズですが、画面にはバックライトが搭載されています。このため、より視認性が向上しており、ユーザーは快適にゲームを楽しむことができます。なお、この規格の機種は2007年10月31日をもって公式修理サポートが終了しました。

ハードウェアの仕様

ゲームボーイライトは、以下のような仕様を持っています：

• - CPU: LR35902 (4MHz)
• - RAM: 8kバイト
• - VRAM: 8Kバイト
• - ROM: 256kビット〜32Mビット
• - 画面: 4階調モノクロ、160×144ドット
• - スプライト: 最小8×8ドット、最大40個を1画面内に表示可能（1水平ライン上に最大10個）
• - BG: 1面を256×256制御（32x32タイル）
• - ウィンドウ機能: スクロール制限あり
• - サウンド: パルス波（矩形波）2ch + 波形メモリ音源1ch + ノイズ1ch。ステレオ出力が可能で、イヤホンを使用時のみステレオ音声を楽しめます。

本体のサイズは80mm × 135mm × 29mmであり、電源には単3形乾電池2本あるいはバッテリーパック・ACアダプタが使用できます。単三電池を採用しているため、電池寿命が向上しています。また、わずかにサイズが大きくなっていますが、バックライトの付いた画面は非常に見やすいです。便宜上、ライトボーイを使わずに済むのも大きな特徴です。

バックライトとデザイン

ゲームボーイライトは、ターコイズブルー色の明るいバックライトを搭載しており、ボディカラーは金と銀の2色展開です。しかし、発売されて間もなくゲームボーイカラーが発表されたため、販売台数は限られました。特筆すべき点としては、この機種が海外市場に投入されていないことが挙げられます。

通信とカラーバリエーション

ゲームボーイライトにはシリアル通信ポートが搭載されており、他のゲーム機との接続が可能です。また、様々なカラーの限定モデルも存在します：

• - 金（1998年4月14日発売）
• - 銀（1998年4月14日発売）
• - ピカチュウイエロー（1998年7月）: ポケモン映画化記念モデル
• - スケルトン MODEL-F02（1998年7月）: ファミ通限定バージョン
• - クリアレッド（1998年8月）: 手塚治虫ワールドショップ限定
• - ASTRO BOYスペシャル クリア（1998年9月）: 手塚治虫ワールドショップ限定、透明本体にアトムのイラストあり
• - クリアイエロー（1998年9月）: トイザラス限定

このように多彩なカラーバリエーションが用意されており、特に限定モデルはコレクターにとっても非常に魅力的です。

まとめ

ゲームボーイライトは、任天堂が最後に手掛けたモノクロタイプの携帯ゲーム機として、視認性の高いバックライトを装備し、ユーザーに快適なゲームプレイを提供しました。歴史的な役割とともに、そのデザインや機能性は今なお多くのファンに愛され続けています。

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