コクシネル
コクシネルは、池田洋一郎がめんたんぴんを離れ、東京で活動を始めた1980年に結成されたバンドです。その音楽性は一言では言い表せないほど多様で、フォークロック、パンク、ニューウェイブ、テクノなど、時代の音楽を吸収し、独自のキメラサウンドを構築しています。
初期メンバーは、ボーカルの攝、ギターの池田に加え、キーボードの工藤冬里、ベースに前衛劇団「時々自動」の今井次郎、ドラムスの近藤達郎、「喜多郎グループ」のバイオリン奏者である小島康夫、サックス・バイオリンの島根孝典、ベースの早川岳晴、ドラムスの石渡明廣といった個性豊かなミュージシャン達でした。その後、活動拠点を金沢に移してからは、当時美大生だった山際英樹がメンバーに加わっています。これらのメンバーで、2枚のアルバムと1枚のライブ盤がリリースされています。
2002年、休止期間を経て、いぬん堂からのCD復刻とイースタン・ユースからの招聘を機に活動を再開。渋谷クラブ・クアトロやフジテレビ「ファクトリー」への出演を果たしました。現在は、年1～2回のペースで東京、大阪、京都を中心にライブ活動を行っており、静岡県の野外フェス「忍野デッド」、福井「Noside」、富山「村門」、金沢「Music Bass Extreme」、「Ziggy」などを演奏の拠点としています。
現在のコクシネルは、PC/DJ機器を駆使し、池田のギター、攝のボーカル・シンセというシンプルなスタイルを取っていますが、そのサウンドは、参加したミュージシャン達のエッセンスを取り入れた唯一無二のものです。独特の詩の世界観と相まって、「雲の上の普通のバンド」と評されています。2018年9月には、12年ぶりとなる書き下ろしアルバム「Mysterious Feminine」を発表しました。
コクシネルの始まりは、ボーカルの攝が新宿ゴールデン街の「ハバナムーン」で様々な才能と出会ったことに遡ります。
第一期：コクシネル結成
1980年：新宿ハバナムーンでコクシネル結成。オリジナルメンバーは、野方攝、池田洋一郎、今井次郎、工藤冬里。
1980年11月21日：新宿ACB会館「天国注射の夜vol.2」に出演。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、今井次郎、近藤達郎、小島康夫。
1981年8月15日：日比谷野外音楽堂「天国注射の昼vol.3」に出演。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、今井次郎、石渡明廣、島根孝典。
1982年：池袋スタジオ200でワンマンライブを開催。ゲストに灰野敬二。
新宿ACB会館「天国注射の夜vol.3」でのライブ音源が、福助三角レコードより発売（2002年にいぬん堂よりCD化）。
新宿ロフトでサイイングPオーケストラとコクシネルのスプリットカセット（ピナコテカレコード）発売。
第二期：生活の場を金沢市に
1983年：金沢美術工芸大学近くにライブ・バー「ブラックブルー」をオープン。
1983年8月21日：日比谷野外音楽堂「天国注射の昼vol4」に出演。東映ビデオ『天国注射の昼』『黒い視界』に収録。
1983年11月9日：横浜国大オールナイトコンサートに出演。裸のラリーズなどと共演。
1983年11月21日：法政大学オールナイトコンサートに出演。町田町蔵などと共演。
1984年1月21日：東映ビデオ『天国注射の昼』発売。
1984年12月：バルコニーレコードのオムニバス『くっついて安心』に参加。Cock c' Nell、D-DAY、サボテン、少年ナイフが参加。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、島根孝典、山際英樹。
1986年12月：バルコニーレコードよりアルバム『Boys Tree』発売。プロデュースは池田洋一郎・稲熊実。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、山際秀樹、村島明、工藤冬里、石渡明廣、早川岳晴、中山努。
1988年11月：金沢美術工芸大学でライブペイントセッション。日比野克彦（アーティスト）が参加、プロデュースは細田守（アニメ映画監督）。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、山際英樹、島根孝典、石渡明廣。
1992年：コクシネルレコードよりオムニバスCD『HIGH ON LIFE』発売。宍戸幸司、粟野ユミト、コクシネル、ユーシッタイなどが参加。
第三期：音楽制作会社設立（コクシネルとしての活動休止）
1995年：（株）オトショップドットコム設立（発足時は（株）ブラックブルー）。
1996年：（株）WAVEと共同でインディーズ試聴サイトWAVE INDIES CLUBを立ち上げ。
2000年：「加賀能登の民話」5.1ch3ヶ国語DVDプロデュース（石川新情報書府）。
2001年：「石川のかたち」3DCGモーションキャプチャーデータ集プロデュース（石川新情報書府）。
2002年：「石川の音蔵」24bit96KHz著作権フリーサウンドデータ集プロデュース（石川新情報書府）。
eAT金沢2002総合プロデューサー（金沢市）。
第四期：CD復刻・活動再開
* 2002年：福助三角ジャケットCD復刻（いぬん堂）。「極東最前線」でイースタンユースに招聘され、コクシネルとして活動を再開。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、アズビー・ブラウン（VJ）。
以降、いぬん堂イベントへの参加や、フジテレビ「ファクトリー」への出演などを経て、精力的に活動を続けています。
第五期：二度目の活動再開
2013年以降も、「忍野デッド」などのイベントへの参加や、各地でのライブ活動を行っています。
現在も独自の音楽性を追求し続けるコクシネルの活動から目が離せません。
概要
初期メンバーは、ボーカルの攝、ギターの池田に加え、キーボードの工藤冬里、ベースに前衛劇団「時々自動」の今井次郎、ドラムスの近藤達郎、「喜多郎グループ」のバイオリン奏者である小島康夫、サックス・バイオリンの島根孝典、ベースの早川岳晴、ドラムスの石渡明廣といった個性豊かなミュージシャン達でした。その後、活動拠点を金沢に移してからは、当時美大生だった山際英樹がメンバーに加わっています。これらのメンバーで、2枚のアルバムと1枚のライブ盤がリリースされています。
2002年、休止期間を経て、いぬん堂からのCD復刻とイースタン・ユースからの招聘を機に活動を再開。渋谷クラブ・クアトロやフジテレビ「ファクトリー」への出演を果たしました。現在は、年1～2回のペースで東京、大阪、京都を中心にライブ活動を行っており、静岡県の野外フェス「忍野デッド」、福井「Noside」、富山「村門」、金沢「Music Bass Extreme」、「Ziggy」などを演奏の拠点としています。
現在のコクシネルは、PC/DJ機器を駆使し、池田のギター、攝のボーカル・シンセというシンプルなスタイルを取っていますが、そのサウンドは、参加したミュージシャン達のエッセンスを取り入れた唯一無二のものです。独特の詩の世界観と相まって、「雲の上の普通のバンド」と評されています。2018年9月には、12年ぶりとなる書き下ろしアルバム「Mysterious Feminine」を発表しました。
沿革
コクシネルの始まりは、ボーカルの攝が新宿ゴールデン街の「ハバナムーン」で様々な才能と出会ったことに遡ります。
第一期：コクシネル結成
1980年：新宿ハバナムーンでコクシネル結成。オリジナルメンバーは、野方攝、池田洋一郎、今井次郎、工藤冬里。
1980年11月21日：新宿ACB会館「天国注射の夜vol.2」に出演。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、今井次郎、近藤達郎、小島康夫。
1981年8月15日：日比谷野外音楽堂「天国注射の昼vol.3」に出演。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、今井次郎、石渡明廣、島根孝典。
1982年：池袋スタジオ200でワンマンライブを開催。ゲストに灰野敬二。
新宿ACB会館「天国注射の夜vol.3」でのライブ音源が、福助三角レコードより発売（2002年にいぬん堂よりCD化）。
新宿ロフトでサイイングPオーケストラとコクシネルのスプリットカセット（ピナコテカレコード）発売。
第二期：生活の場を金沢市に
1983年：金沢美術工芸大学近くにライブ・バー「ブラックブルー」をオープン。
1983年8月21日：日比谷野外音楽堂「天国注射の昼vol4」に出演。東映ビデオ『天国注射の昼』『黒い視界』に収録。
1983年11月9日：横浜国大オールナイトコンサートに出演。裸のラリーズなどと共演。
1983年11月21日：法政大学オールナイトコンサートに出演。町田町蔵などと共演。
1984年1月21日：東映ビデオ『天国注射の昼』発売。
1984年12月：バルコニーレコードのオムニバス『くっついて安心』に参加。Cock c' Nell、D-DAY、サボテン、少年ナイフが参加。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、島根孝典、山際英樹。
1986年12月：バルコニーレコードよりアルバム『Boys Tree』発売。プロデュースは池田洋一郎・稲熊実。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、山際秀樹、村島明、工藤冬里、石渡明廣、早川岳晴、中山努。
1988年11月：金沢美術工芸大学でライブペイントセッション。日比野克彦（アーティスト）が参加、プロデュースは細田守（アニメ映画監督）。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、山際英樹、島根孝典、石渡明廣。
1992年：コクシネルレコードよりオムニバスCD『HIGH ON LIFE』発売。宍戸幸司、粟野ユミト、コクシネル、ユーシッタイなどが参加。
第三期：音楽制作会社設立（コクシネルとしての活動休止）
1995年：（株）オトショップドットコム設立（発足時は（株）ブラックブルー）。
1996年：（株）WAVEと共同でインディーズ試聴サイトWAVE INDIES CLUBを立ち上げ。
2000年：「加賀能登の民話」5.1ch3ヶ国語DVDプロデュース（石川新情報書府）。
2001年：「石川のかたち」3DCGモーションキャプチャーデータ集プロデュース（石川新情報書府）。
2002年：「石川の音蔵」24bit96KHz著作権フリーサウンドデータ集プロデュース（石川新情報書府）。
eAT金沢2002総合プロデューサー（金沢市）。
第四期：CD復刻・活動再開
* 2002年：福助三角ジャケットCD復刻（いぬん堂）。「極東最前線」でイースタンユースに招聘され、コクシネルとして活動を再開。メンバーは、野方攝、池田洋一郎、アズビー・ブラウン（VJ）。
以降、いぬん堂イベントへの参加や、フジテレビ「ファクトリー」への出演などを経て、精力的に活動を続けています。
第五期：二度目の活動再開
2013年以降も、「忍野デッド」などのイベントへの参加や、各地でのライブ活動を行っています。
現在も独自の音楽性を追求し続けるコクシネルの活動から目が離せません。
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