ザ・フライング・ダイナソー

「ザ・フライング・ダイナソー」は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）のジュラシック・パークエリアに位置する、人気絶叫アトラクションです。映画『ジュラシック・パーク』の世界観をテーマにした、フライングコースタータイプのローラーコースターで、開業15周年を記念して2016年3月31日にオープンしました。

アトラクションの概要

このアトラクション最大の特徴は、プテラノドンに背中を掴まれた状態で、まるで空を飛んでいるかのようなスリルを体験できることです。ゲストはうつ伏せの状態でコースターに乗り込み、360度振り回されながら、眼下に広がるジュラシック・パークの世界を駆け抜けます。全長1,124mのコースには、37.8mの高さから落下するファーストドロップをはじめ、数々の起伏が設けられており、重力とスリル、そして映画の世界観が見事に融合しています。

世界最大級のフライングコースター

開業当初、「ザ・フライング・ダイナソー」はフライングコースターとして世界最大級の規模を誇っていました。しかし、2020年9月17日にドイツのファンタジアランドに全長1,236mの「F.L.Y.」が開業したため、現在は世界で2番目に長いフライングコースターとなっています。

その他の特徴

ライド中には記念写真が撮影され、降車後に購入することができます。撮影ポイントは「ディスカバリー・レストラン」付近で、コースターがラグーン沿いを走行する際に撮影が行われます。
コースターは3編成あり、それぞれ先頭のプテラノドンには「カザール（赤）」、「ジャンガリー（緑）」、「アラション（青）」という名前が付けられています。

開業当初の反響

「ザ・フライング・ダイナソー」は開業前から大きな注目を集め、開業初日には最大750分待ちという驚異的な記録を達成しました。パークオープンからわずか20分で当日の受付が終了したことからも、その人気ぶりが伺えます。また、開業から97日後の2016年6月22日には、乗車人数が100万人を突破するなど、USJの人気アトラクションとしての地位を確立しました。

過去の事故について

残念ながら、「ザ・フライング・ダイナソー」では過去にいくつかの事故が発生しています。

2016年には、高校生が持ち込み禁止の携帯電話を所持していたため、ライドが緊急停止し、乗客が一時取り残される事態が発生しました。
2017年には、システムの不具合を示す警報が発生し、コースターが緊急停止。乗客が一時的に動けなくなるというトラブルがありました。
2018年には、モーターの制御部品の動作不良により、コースターが緊急停止。乗客が宙づり状態になるという事故が発生しました。
2019年には、コースター下部の防護ネットにボルトが引っかかっているのが発見され、運行が一時停止されました。

これらの事故を受けて、USJは安全対策を強化し、再発防止に努めています。現在では、安全点検を徹底し、安心してアトラクションを楽しめるように対策が講じられています。

「ザ・フライング・ダイナソー」は、スリルと興奮、そしてジュラシック・パークの世界観を一度に味わえる、USJを代表するアトラクションの一つです。訪れる際には、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

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