ジョンズ・ホプキンズ大学

ジョンズ・ホプキンズ大学の概要

ジョンズ・ホプキンズ大学（JHU）は、メリーランド州ボルチモアに位置する1886年設立の私立大学です。この大学は、アメリカにおける最初の研究型大学として知られ、特に医学や公衆衛生、国際関係学の分野で卓越性を誇っています。その名は、設立の寄付者である実業家ジョンズ・ホプキンズに由来しています。

学校の特徴と施設

現在、同大学は約21,000人の学生が在籍し、九つの学部に分かれています。その中で特に医学部と公衆衛生大学院は世界的に評価が高く、ジョンズ・ホプキンズ病院も全米有数の医療機関として知られています。大学は、医学のグローバルなリーダーの育成から、先進的な研究開発に至るまで幅広い分野で活動しています。

大学院では研究に重点を置いた高度なプログラムが提供されており、特にPh.D.プログラムは他の大学に先駆けて確立されたものです。1876年の設立以来、全米初の実験台となる場を提供し、公衆衛生学部も初の設置によって注目されました。また、大学の音楽院であるピーボディ音楽学校も北米で最初の音楽学校です。

学生生活とスポーツ

ジョンズ・ホプキンズ大学の学生は、医療の分野での資格を持つ留学生が多く、またワシントンD.C.の近くに立地する利点を活かして、仕事と学業を両立する学生も目立ちます。レクリエーション活動としては、ラクロスが盛んで、大学チームは数々の全米チャンピオンに輝いています。キャンパスにはラクロスの殿堂や博物館も併設されており、学生の誇りとなっています。

世界ランキングと評価

USニューズ誌のランキングでは、同大学は2024年において米国内で第9位という評価を得ており、世界の大学ランキングでも第15位とされています。近年、学部への合格率は約7%であり、アメリカの大学の中でも非常に競争が激しいとされています。

ジョンズ・ホプキンズ大学は、これまでに36名以上のノーベル賞受賞者を輩出しています。さらに、日本との関係においては、新渡戸稲造が留学した学校としても知られています。2020年からは、新型コロナウイルスの感染者数の集計および公表を行う重要な役割も果たしています。

歴史的背景と教育理念

この大学は、ボルティモアの実業家ジョンズ・ホプキンズからの350万ドルの遺産を基に設立されました。設立当初から、教育の中核に研究を置き、大学院教育の発展に寄与することを目指してきました。その結果、Ph.D.プログラムを他の大学にも普及させるなど、アメリカ全土の教育制度に影響を与えています。

実際、ジョンズ・ホプキンズ大学は全米で初めての実験室を設置し、実証研究を行う場としての先駆けとなりました。公衆衛生の分野でも、初の専門機関を設立し、長い歴史を有する大学の一つとして確固たる地位を築いています。

常に国際的な視野を持ち続け、学問の進展をサポートする文化を醸成することは、同大学の特徴の一つと言えるでしょう。

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