スイム

フィーダー（Feeder）のミニアルバム「スイム (Swim)」は、彼らの初期の音楽性を知る上で重要な作品です。オリジナル版は、1996年に「Swim EP」としてイギリスでのみリリースされました。その後、2001年に「Swim Re-Surfaced」として再発され、オリジナル収録曲に加えて、同時期に録音されたB面曲が追加収録されています。

日本では、ファーストアルバム「ポリシーン (Polythene)」や日本編集盤と収録曲が重複していたため、長らく発売が見送られていましたが、2006年にようやくリリースされました。

「スイム」の特徴は、「ポリシーン」と同様に、グランジの影響を受けたハードな楽曲と、感傷的で美しい楽曲が同居している点です。このコントラストが、初期フィーダーの音楽性を特徴づけています。

収録曲は以下の通りです。

オリジナル版（Swim EP）
スウィート・シックスティーン (Sweet 16)
ステレオ・ワールド (Stereo World)
ダブリュ・アイ・ティ (W.I.T) (Woman In Towels)
ディセンド (Descend)
シェイド (Shade)
スイム (Swim)

再発版（Swim Re-Surfaced）追加収録曲
エレジー (Elegy)
ワールド・アスリープ (World Asleep)
チキン・オン・ア・ボーン (Chicken On A Bone)
スピル (Spill)
* フォーギヴン (Forgiven)

再発版に追加された5曲は、いずれも「ポリシーン」からシングルカットされた楽曲のB面に収録されていたものです。

備考

「シェイド (Shade)」は、ゲーム「オメガブースト」のBGMとして使用されました。また、「シェイド」と「チキン・オン・ア・ボーン (Chicken On A Bone)」のインストゥルメンタルバージョン、そして「スウィート・シックスティーン (Sweet 16)」は、人気ゲーム「グランツーリスモ」のBGMとしても使用されています。

「スイム」は、フィーダーの初期の勢いと音楽的な多様性を感じられる作品であり、彼らのファンであればぜひとも聴いておきたい一枚と言えるでしょう。グランジ、オルタナティブロックが好きな方にもおすすめです。

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