スタージュエリー

スタージュエリー：横浜発祥の老舗ジュエリーブランド

1946年、横浜元町に創業したスタージュエリーは、日本のジュエリー業界を代表するブランドとして知られています。創業当初は、進駐軍や地元の外国人居住者を主な顧客として、海外から輸入したジュエリーや当時日本でまだ珍しかったピアスなどを販売していました。元町本店には、創業当時から自社工房があり、熟練の職人が常駐して、顧客のオーダーメイドにも対応していました。

ハマトラブームとスタージュエリー

1970年代の横浜は、ハマトラブームで賑わっていました。フェリス女学院大学の学生を中心に、フクゾーの服、キタムラのバッグ、ミハマの靴などと共に、スタージュエリーのジュエリーも若い女性の間で人気を博しました。特に、イルカをモチーフにした「ドルフィンリング」や、花をモチーフにした「花のピアス」は大ヒット商品となり、現在も復刻版が販売されています。

全国展開とブランドの成長

創業以来、スタージュエリーは着実に成長を続け、現在では全国に多くの店舗を展開しています。1969年には玉川高島屋S・C店、1980年には横浜ルミネ店をオープン。その後も、主要都市にフラッグシップストアを展開し、顧客層の拡大を図ってきました。また、1992年にはカフェ「STAR JEWELRY ARGENTERIA」をオープンするなど、ジュエリー販売以外の事業にも進出しています。2000年には公式オンラインショップを開設し、EC市場にも参入しています。

社会貢献活動

スタージュエリーは、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。1993年からは、クリスマスに元町本店の売上全額をユニセフに寄付する「UNICEF CHARITY DAY」を実施。2008年からは、「BEAR FOR PEACE」キャンペーンとして、クリスマスギフトの売上の一部をユニセフに寄付しています。長年に渡るこれらの活動を通じて、多大な貢献を果たしてきました。また、2010年からは、ピンクリボン運動にも積極的に参加し、毎年10月には店頭での啓発活動や日本対がん協会への寄付を行っています。

ブランドのアイデンティティ

ブランド名は、創業当時、主な顧客であった外国人にも分かりやすいように「STAR」と名付けられました。このブランド名にちなんで、星をモチーフにしたデザインが、スタージュエリーのアイコンとして使用されています。フラッグシップストアの店内装飾にも星をモチーフにした装飾が用いられており、ブランドの世界観を表現しています。

メディアへの露出

スタージュエリーは、数々のテレビドラマにも登場しています。2006年には、横浜を舞台とした日本テレビ系のドラマ『たったひとつの恋』で、元町本店がロケ地として使用されました。2008年には、フジテレビ系のドラマ『のだめカンタービレ 新春スペシャル in ヨーロッパ』で、スタージュエリーのネックレスが劇中に登場しました。このように、メディア露出を通じてブランドの認知度向上にも貢献しています。

今後の展望

スタージュエリーは、今後もメイドインジャパンにこだわり、高品質なジュエリーを提供し続けるでしょう。また、社会貢献活動にも積極的に取り組むとともに、新しい顧客層の開拓、新たなブランド価値の創造にも挑戦していくものと期待されます。時代の変化に対応しながら、日本のジュエリー業界をリードするブランドとして、更なる発展を遂げていくことが期待されます。

もう一度検索