スピードゴルフ

スピードゴルフの魅力とルール

スピードゴルフとは、ゴルフのプレースタイルを一新する競技で、ストローク数とプレーに要した時間を合算して得た点数を競います。伝統的なゴルフとは異なり、プレーのスピードも重要視されるため、独特の緊張感と戦略が求められます。ここでは、スピードゴルフの概要や歴史、プレー方法、ルールについて詳しくご紹介します。

概要

スピードゴルフは、通常のゴルフコースを使用し、18ホールで得たストローク数と、そのプレーに要した時間を合算します。プレーの一般的な流れは通常のゴルフとほぼ同じですが、スピードゴルフには特有のルールがいくつか存在します。例えば、グリーン上では旗竿を抜かず、OB（アウト・オブ・バウンズ）は最後に境界を横切った地点から打ち直すといったルールが設けられています。また、プレーヤー同士の追い越しが可能である点も特徴的です。

この競技において、賞金を受け取ることは日本ゴルフ協会（JGA）のアマチュア規定に抵触するため、アマチュア資格を保ちたい選手は事前に賞金を受け取らないことを宣言することが推奨されています。

歴史

スピードゴルフの起源は1979年、アメリカのカリフォルニア州にさかのぼります。当時、陸上競技者であったスティーブ・スコットが、3本のクラブを持ってゴルフコースを走りながらプレーし、95打で29分30秒という、当時の作品が記録されました。この競技は、2000年代に入り本格的に認知され、2012年にはオレゴン州で初の世界選手権が開催されました。

ルール

スピードゴルフには、通常のゴルフルールに加え、特別な規則が設定されています。ラウンド中には最大7本のクラブを使用できますが、車輪付きや電動の道具は禁じられています。また、メタルスパイクも使用不可です。GPS機能は許可されていますが、風速や標高の測定機能は使用できません。

プレーの際は、ストローク数とプレー時間を合算し、スピードゴルフスコア（SGS）を算出します。このスコアは「ストローク:分:秒」の形式で記録され、例えばストロークが90打、時間が59分30秒の場合、SGSは「149:30」となります。

プレースタイル

スピードゴルフでは、旗竿をカップから抜かず、バンカーショット後の敷きならしにも時間がかかります。グリーン上にクラブバッグを置くことは禁じられ、すべてのクラブは最終ホールのグリーン付近まで持ち運ぶ必要があります。

追い越しについては、後ろのプレーヤーが「フォアー」と合図し、前のプレーヤーは道を譲る義務があります。これに違反すると1打罰が課せられます。スピードゴルフでは、他のプレーヤーとの協力や連携も大切です。

世界記録

2021年9月、スコット・ドーリーが記録した107分15秒（ストローク65打、タイム42分15秒）が現時点での世界記録として知られています。スピードゴルフの魅力は、競技者のスピードとテクニックが求められるところにあります。

まとめ

スピードゴルフは、快速にプレーを進めることが求められる新たなゴルフの形態として、競技者たちに新しい挑戦を与えています。その特異なルールやスリリングな対戦形式は、ゴルフファンや新規プレーヤーにとって非常に魅力的です。ギャラリーと共に、スピードゴルフの熱気を感じながら、今後の試合に注目していきましょう。

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