スペシウム

スペシウム (Spacium)

スペシウムとは、特撮テレビドラマ『ウルトラシリーズ』に登場する架空の物質です。この物質は、物語の中で様々な形で取り扱われ、特にウルトラマンの必殺技「スペシウム光線」に深く関わっています。設定によると、スペシウムの原子番号は133で、地球上には存在しないとされています。このため、物語の中では火星に存在する貴重な鉱物として紹介されています。

概要

ウルトラマン

ウルトラマンが使用する「スペシウム光線」は、スペシウムがそのエネルギー源となっており、特にバルタン星人に対しては致命的な効果を持っていることが示されています。また、シリーズの第2話では科学特捜隊のムラマツキャップの台詞により、スペシウムが地球以外の惑星、具体的には火星に存在していることが明らかにされます。続く第16話では、イデ隊員が新たに開発した装備「マルス133」により、スペシウムを光線として発射する技術が紹介されます。

帰ってきたウルトラマン

このシリーズの第37話において、ナックル星人がスペシウム光線の成分を分析します。その結果、スペシウムが「アルミニウム原子3000個」と「クロム原子100個」から成ることが明らかになります。これは、スペシウムが非常に特殊な構成を持つ物質であることを示唆しています。

ウルトラマンダイナ

『ウルトラマンダイナ』の世界でも、火星にスペシウムが存在し、これは膨大なエネルギーを生み出す鉱物と説明されています。第42話では、そのエネルギーを利用した兵器「スペシウム砲」の試作品が開発されています。

ウルトラマンメビウス

ウルトラマンメビウスの物語では、火星に進出した人類によってスペシウムが採掘され、地球に輸送されています。さらに、CREW GUYSによって「スペシウム弾頭弾」という攻撃用兵器が開発・使用されている点も興味深いです。

ULTRAMAN（漫画）

『ウルトラマン』から数十年後を舞台にしたこの作品では、スペシウムをエネルギー源とする「ウルトラマンスーツ」が開発されています。さらに、スペシウムを利用した武器として、スペシウムブレードやスペシウムソード、ワイドショットといった装備も登場します。

シン・ウルトラマン

この作品では、ウルトラマンのエネルギー源及びその構成物質として「133番元素、スペシウム133」が登場します。外星人第2号ザラブの言葉によって、スペシウムの特徴や利用法が語られ、腕を十字に組んで発射される光波熱線（スペシウム光線）や、重力を歪めた高速飛行などが描かれています。

原子番号133の意味

スペシウムの原子番号が133であることについて、日本語の核種や同位体の表記に従えば、原子量も同じく133であり、陽子のみから成る原子核を持つことになります。その存在は、未知の物理法則によって維持されているとされています。

関連項目

スペシウムは、2014年4月1日に円谷プロダクションとの新企画『スペシウム少年』が発表されるなど、様々なメディアやプロジェクトで舞台を超えて展開されていることから、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

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