セキスイハイム

セキスイハイムについて

セキスイハイムは、積水化学工業の住宅事業ブランドで、プレハブ工法を用いたユニット住宅を提供しています。このブランドは、工場で生産された鉄骨ラーメン構造のボックス型ユニットを組み合わせて、効率的に住宅を建設するという方法を採用しています。この独自の生産方式によって、建設にかかる期間が大幅に短縮され、高品質な住まいの実現を可能にしています。

建設現場では、珍しいことに、作業環境が季節による影響を受けにくい工場内での生産が行われるため、品質のばらつきが少なくなります。また、鉄骨ラーメン構造は高い耐震性を備えており、この特性により東日本大震災などの大きな地震でもセキスイハイムの住宅は一切の被害が報告されておらず、その信頼性は高く評価されています。

セキスイハイムの歴史

最初のモデル、「M1」は1970年に発表され、建築家大野勝彦の設計によるものです。M1は当時注目を集め、その後も多くの権威ある賞を受賞しました。特に2004年にはDOCOMOMO JAPANによる評価を受け、2013年には重要科学技術史資料として登録されました。

住宅システム

セキスイハイムの鉄骨系住宅には、「快適エアリー」と呼ばれる独自の空調システムがあります。このシステムでは、床下に広い空間を設け、ヒートポンプ式冷暖房や強力な換気システムが導入されています。このような技術により、室内全体の温度差を抑え、年中快適な居住空間を提供します。また、換気システムには高性能フィルターが組み込まれており、外気からの花粉や汚染物質を効果的に除去します。

木質系の「ツーユーホーム」も販売しており、こちらは木造で作られた2×4（ツーバイフォー）構造を採用しています。この商品は鉄骨に比べて少し耐震性には劣りますが、コスト面で優れており、省エネ性能もそこなっていません。また、2×6（ツーバイシックス）の使用により、より優れた断熱性能を実現しています。

再築システムと環境への配慮

セキスイハイムは「再築システムの家」を導入し、古いユニットの取り壊しではなく、補修・点検を経て再販する仕組みを2010年から採用しています。これにより、無駄な廃棄物を減少させ、環境保護にも貢献しています。さらに、「光熱費ゼロ住宅」プログラムを通じて、太陽光発電や省エネルギー設備を導入し、無駄のない住まいづくりを推進しています。

主な商品

セキスイハイムの製品には、SmartPowerStationシリーズ、Parfaitシリーズ、Domani、デシオ（三階建て用）、楽の家（平屋）などがあります。また、ツーユーホームブランドとして、グランツーユー、ミオーレシリーズなど多彩な商品展開を行っています。

地域展開

セキスイハイムは日本国内で広く展開しており、各地域に特化した販売会社を設立しています。北海道セキスイハイムから九州地方の販売会社まで、地域に根差したサービスを提供しています。特に寒冷地には適した住宅設計がなされ、各地域特有のニーズに応えています。

スポンサー活動

セキスイハイムは、さまざまなスポーツイベントやテレビ番組のスポンサーも務めています。その中には、過去にオリンピック関連の施設も含まれ、名実ともに知名度を誇るブランドです。

このように、セキスイハイムは高い技術力と豊富な商品ラインナップ、環境への配慮を兼ね備えた住宅会社として、国内外での評価を不断に高めています。

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