セレオ国分寺

セレオ国分寺：国分寺駅に寄り添う商業施設の変遷

セレオ国分寺は、東京都国分寺駅に直結する商業施設です。JR東日本グループの株式会社JR中央線コミュニティデザインが運営しており、地域住民にとって欠かせない存在となっています。その歴史は、1989年3月1日に開業した「国分寺エル」に遡ります。8階建ての駅ビルとして誕生した当時は、丸井国分寺店が主要テナントとして施設の大部分を占めていました。

開業当初から、1階から3階の一部と8階のレストラン街、美容室、理容室のみが「エル」として独立した空間を形成していました。しかし、2003年9月、大規模な改装が行われ、駅ビルは9階建てへと増築。丸井国分寺店は「マルイファミリー国分寺」と名称変更し、エルの営業エリアも拡大。1階から3階の一部、8階の書籍・CD販売コーナー、美容室、理容室、そして9階のレストラン街がエルの空間となりました。この改装と同時に、地下1階、1階、8階、9階にのみ停車する「特快エレベーター」が登場しました。これは中央線快速電車の運行種別にちなんだユニークなネーミングです。興味深いことに、当時、外壁の丸井のロゴは更新されず、一部が欠けた状態のまま残っていました。

2006年には、駅自由通路から2階へのエスカレーターが新設されるなど、利便性の向上も図られました。2008年には、さらに大規模な改修が行われ、店舗面積が大幅に拡大。1階から5階の一部と6階から9階が商業施設として使用されるようになり、「マルイファミリー国分寺」は規模を縮小し「国分寺マルイ」に名称変更されました。この改修では、「特快エレベーター」が6階と7階にも停車するようになり、「快速エレベーター」と改称されました。

そして2013年10月25日、運営会社であるJR東京西駅ビル開発株式会社が展開する駅ビルブランド「セレオ」に名称変更。セレオ国分寺として新たな歴史をスタートさせました。

セレオ国分寺はその後も進化を続け、2016年2月からは段階的な大規模改装が実施されました。2016年4月21日には第1期、同年11月25日には第2期のリニューアルオープンを迎え、2018年11月22日には第3期のリニューアルオープンを迎えています。現在も、地域社会に貢献する商業施設として、発展を続けています。

セレオ国分寺のテナント構成は多岐に渡り、多様なニーズに対応できるようになっています。衣料品店や飲食店はもちろんのこと、生活雑貨店や書店など、幅広いジャンルの店舗が出店しています。詳細なテナント情報は公式ウェブサイトのフロアガイドを参照ください。

セレオ国分寺は、単なる商業施設としてだけでなく、国分寺駅のシンボル、そして地域住民の生活に密着した重要な拠点となっています。駅直結という抜群のアクセスと、多様なテナントによる魅力的なショッピング環境が、多くの人々を惹きつけています。今後も、セレオ国分寺は地域社会に貢献し、進化を続けることでしょう。

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