タウンページ

タウンページの概要

タウンページは、NTT東日本とNTT西日本が提供している職業別電話帳で、日本国内における企業やサービスを探すのに役立つ資料です。この電話帳は業種に応じた電話番号や、広告情報を検索できるため、店舗やサービスを迅速に見つけ出すことが可能です。

発行の歴史と変遷

タウンページは日本版のイエローページとして、1984年に初めて発行されました。1983年に公募で決定されたタウンページの名称は、当時の日本電信[[電話公社]]が発行元であり、この名称を用いた職業別電話帳が最初にリリースされたのは1984年のことでした。2005年度には約6057万部が発行されて最も多かったものの、その後は部数が減少していましたが、2013年以降は再び配布方式の変更によって発行部数が増加しました。

表紙のデザインと地域性

2014年以降、タウンページは地域に密着したデザインにリニューアルされており、表紙には各地域の特徴的な風景やキャラクターが採用されています。例えば、群馬県版では「ぐんまちゃん」が使用されたり、千葉県柏市版では青色のキャラクターが表紙を飾っています。このような地域性を強調したデザインは、タウンページの認知度を高める要因となっています。

2018年には、NTTのロゴがタウンページ君のマークに変更され、2023年には再び黄色を基調としたデザインが復活しています。

配布と入手方法

タウンページはNTT東西の電話加入者には一冊無料で配布されます。さらに、同一都道府県内のものも入手可能ですが、他地域の電話帳は送料を支払う必要があります。その他の電気通信サービスの加入者も、NTTが提供するタウンページを利用可能であり、特に公立図書館では全国のタウンページを閲覧できる環境が整っています。また、インターネット上でも「タウンページライブラリー」が提供され、デジタル形式で閲覧することができます。

掲載方法と料金

電話加入者は、自身の情報を電話帳に掲載することができますが、掲載を希望しない場合には「掲載省略サービス」を利用することも可能です。NTT東日本と西日本の加入者にとっては、1番号につき1掲載が無料で提供され、地域版への掲載や複数番号の掲載は別途料金が発生します。

タウンページの今後

2024年7月19日、NTTは紙のタウンページの発行を2024年12月で終了することを発表しました。これは、デジタル化が進む中、利用者たちが紙媒体ではなくオンライン情報の活用を重視していることに対応した決定であり、時代の流れに柔軟に対応しようとしているといえるでしょう。

CMと地域の認知

さらに、タウンページはYouTubeなどでもCMを展開しており、最近ではデジタルサービス「NTTタウンページ Digital Lead Powered by Wix」のプロモーションに注力しています。過去には著名なタレントも起用されており、特に加山雄三や松嶋菜々子、金城武などがTVCMに登場してきました。

全体として、タウンページは日本の電話帳として占める役割を果たしてきた一方で、今後のデジタル時代においてどのように進化していくのかが注目されるところです。

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